現在「2050年カーボンニュートラルの実現」を目指すホンダ。1994年の「CUV-ES」から数えて、すでに電動二輪車方面での実績は確かなもの。そんなホンダが新たに原付二種電動二輪パーソナルコミューター「CUV e:」を発売。2025年4月1日より施行されている「新基準原付」も横目に見つつ、国沢 光宏氏にレポートをお願いした。
文:国沢 光宏/写真:国沢光宏、ホンダ
【画像ギャラリー】これは細部までカッコいいぞ…… ウィンドシールドやナックルバイザーのアクセサリーも似合うじゃん! 新原付用デチューン版あったら売れるだろ……(25枚)画像ギャラリーこのトルク……あたりまえだけど新原付なんか目じゃないぞ!
6月20日に発売となったホンダの125cc相当の電気バイク、ナビ標準装備で20万200円だという! 正確に書くと国から3万5千円の補助金が出るため、16万5200円になる。バッテリーは別売りながら『ガチャコ』というレンタルシステムもあるため、通勤に使っているような人ならエンジン車と同じくらいの総合コストで乗れる。なんたってスタンドに行かないで済むから便利。
紹介しよう。全体のイメージは写真の通り。普通のスクーターと見分けが付かない。出力8.2馬力ながら、最大トルクは200ccバイクと同等以上の22Nmある。テストコースであれば80km/h+αくらいの最高速が出るそうな。原付二種のため2人乗り可能。最高速60km/hのため交通の流れに乗って走れる。
興味深いのはナビ標準装備という点。いろんな意味で面白いバイクに仕上がっている。
いざ試乗! どんなもんか見せてもらおうじゃないの!
さらなる紹介は後回しにして試乗と行きましょう! スマートキーなので起動はノブを捻るだけでスタンバイする。クルマのセレクトレバーに相当するボタン(セルスタートボタンのような形状)を押せば、後はアクセル捻るだけ。
「ノーマル」と「スポーツ」の走行モードがあり、渋滞など30km/h以下でユックリ走るような時はノーマルを選ぶとアクセルの反応がマイルドで楽チン。
普通に走るならスポーツモードを選ぶと、けっこうスポーティな走りをしてくれる。今回、街中から大型車両がたくさん走っている環状7号線という幹線道路まで試してみたけれど、動力性能について言えばエンジン車の125ccと同じレベルで走れる。
いや、制限速度までの追い越し加速やレスポンスはむしろCUV e:の方が勝るほど。ストレスなく幹道路の流れに乗れます。
もちろん見所は加速力だけじゃない!
車体の剛性は十分。新車と言うことでサスペンションの滑らかさが出ていなかったものの、コーナリング上等! ブレーキも左レバー引くと前後に作動する「コンビブレーキ」になっているため(右レバーはフロントブレーキ)、後輪ブレーキを強めに掛けてしまいバランスを崩すこともない。
このあたりは圧倒的な世界シェアを持つホンダだけに高い信頼性を持つ。
気になるナビだけれど、グローブをした状態での操作も可能。最近アタッチメントを付けナビをセットしているバイクも多くなった。やはりメーターパネルのナビが使いやすいと思う。
驚くことにスマホとティザリングさせ、インカム付きのヘルメットをかぶると、オーディオも聞けるそうな。知らなかったけれど、4000円も出せばブルツゥースのインカムが買えるという。
コメント
コメントの使い方バッテリーが約10万円と高価なのは仕方がないとしても、
専用充電器、Power Pack Charger e: ( 55,000円 )と、
(バッテリーなしの)ポータブル電源、
Power Pod e: (246,400円, 法人・個人事業主のみ)は高すぎる。
もっとアイデアを出す余地はあると思う。
例えばポータブル電源では、バッテリー2個入るとか、対応ソーラーパネルの充実とか。
やたらスタンドのこと言うけど、2輪の燃費知らないのかな? 満タンにすりゃスタンド行くのなんて月イチぐらいだよ。でかいバッテリーをふたつも家で何時間もかけて充電するほうが嫌だな。
青葉に関してもいまさら言及することかな?