トライアンフの「Tiger 900」と「Tiger 1200」シリーズに、新たなバリエーションとして「アルパインエディション」と「デザートエディション」が追加された。この特別モデルは充実した装備を持ち、ライダーを新しい冒険へと導いてくれる。
専用装備とカラーリングを備えた2つのスペシャルエディション
トライアンフから、世界で最も過酷で多様な環境の2つを征服するために設計された、アドベンチャーバイク、「アルパインエディション」および「デザートエディション」という2タイプのタイガーを発表した。この2つのエディションは「Tiger 900」と「Tiger 1200」の両車に用意され、強化されたスペック、専用グラフィックを備えたカラーリング、そして魅力的な価格設定が特徴となっている。
「Tiger 900」の「アルパインエディション」および「デザートエディション」には、トライアンフのアドベンチャーバイクとしては初めて、アクラポビッチ製サイレンサーが標準装備される。また、「アルパインエディション」にはエンジンガード、「デザートエディション」にはフューエルタンクガードがそれぞれ追加され、オフロードでの耐久性が向上している。快適性や安心感をさらに高めたいライダーのために、アクセサリーとしてヒーテッドシートまたはローシートも用意されている。カラーリングは各エディション1タイプずつとなり、「アルパインエディション」は、「スノードニアホワイト/グラフィックブラック/エーゲブルー」、「デザートエディション」は「アーバングレー/サファイアブラック」が用意される。
「Tiger 1200」の各スペシャルエディションは、ライダーとパッセンジャー用のヒーテッドシート、ブラインドスポットアシスト、レーンチェンジアシストが標準装備される。カラーリングは各エディション2タイプずつ用意され、「アルパインエディション」には、「サテンクリスタルホワイト」と「アッシュグレー」を用意。「デザートエディション」には、「サテングラナイト」と「クリスタルホワイト」が用意される。
トライアンフの代名詞、並列3気筒エンジンを搭載
Tigerシリーズには、トライアンフ独自のTプレーンクランクを採用したトリプルエンジンが搭載されている。低回転域ではツインエンジンのような扱いやすさとキャラクターを発揮し、高回転域ではトリプルエンジンならではの爽快なパフォーマンスを実現。この独自の設計により、スムーズなミッドレンジ加速と正確なトルク伝達を可能にし、あらゆる走行条件下でライダーに自信とコントロール性をもたらす。
「Tiger 900」シリーズは、ミドルウェイトアドベンチャーカテゴリーにおけるベンチマークとなるモデルだ。888ccトリプルエンジンは、最高出力108PS/9500rpm、最大トルク90N・m/6850rpmを発揮する。レスポンスの良いパワーデリバリー、優れた燃費性能、そしてユーロ5+排出ガス規制への適合により、長距離ツーリングからテクニカルなオフロード走行まで、あらゆるシーンで理想的なパフォーマンスと実用性のバランスを実現している。
より高いパフォーマンスを求めるライダーに向けた「Tiger 1200」シリーズに搭載されるエンジンは、クラス最高レベルの150PS/9000rpmの最高出力と130N・m/7000rpmの最大トルクを発揮する。1-3-2の点火順序によりスムーズで快適なライディングを実現し、低回転域からの豊かなトルクと高回転域での力強いパワーは、本格的なアドベンチャーライダーにとって理想的なエンジンだ。Euro 5+排出ガス規制にも完全に適合し、パワー、コントロール、そして洗練された走りの完璧なバランスを提供する。
車体周りの装備が、それぞれの個性を主張する
「Tiger 900」と「Tiger 1200」は、強度、コントロール性、そして耐久性を追求して設計されている。全モデルに、安定性と正確性を高めるキャストアルミニウム製両持ちタイプスイングアームを採用し、優れた制動力を発揮するブレンボ製の高性能ブレーキシステムと、長距離走行時の快適性を向上させるダンパー付きハンドルバーマウントシステムなどを搭載する。「デザートエディション」には、悪路走破性を高めるチューブレスタイヤ付きスポークホイールが装備され、様々な路面状況で安心感のある走りを実現する。
「Tiger 900」のサスペンションは、各モデルの用途に合わせて最適化されている。「Tiger 900 アルパインエディション」は、マニュアルでリバウンドとコンプレッションダンピングを調整できるマルゾッキ製45mm倒立フォークを採用し、トラベル量は180mmを確保。リアサスペンションはマルゾッキ製ユニットで、トラベル量は170mmとなる。「Tiger 900 デザートエディション」は、過酷なオフロード走行に対応するため、ショーワ製45mm倒立フォークを採用し、240mmのトラベル量を実現している。リアサスペンションにもショーワ製ユニットが搭載され、240mmのトラベル量を確保している。ブレーキシステムは、フロントにブレンボ製Stylemaキャリパーを備えた320mmダブルディスク、リアに255mmシングルディスクを採用。タイヤは、「アルパインエディション」にはメッツラー製の「Tourance Next」、「デザートエディション」にはブリヂストン製の「Battlax Adventure」を装着し、あらゆる路面で優れたグリップ力を発揮する。
「Tiger 1200」シリーズは、全モデルにショーワ製セミアクティブサスペンションを搭載し、前後200mmのトラベル量で卓越した快適性とコントロール性を実現している。軽量な「Tri-Link」アルミニウム製スイングアームは強度と安定性を向上させ、ブレーキシステムは、フロントにブレンボ製Stylemaモノブロックキャリパーを備えた320mmダブルディスク、リアにブレンボ製キャリパーを備えた282mmシングルディスクを採用することで最高の制動性能を発揮する。ホイールはチューブレスタイプのスポークで、サイズはフロント21インチ、リア18インチ。タイヤは、「アルパインエディション」にはブリヂストン製「BATTLAX ADVENTURE A41」、「デザートエディション」にはメッツラー製の「Karoo Street」を装着し、あらゆる路面でのアドベンチャー走行に最適なパフォーマンスを発揮する。























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