ええっ……スーパーカブも電動に? 「50cc原付」が全廃の危機!! 気になるホンダの電動バイク事情

ホンダが11月に発表するEV第1弾の車名をスクープ!

 2025年までは対策を施さずに販売を続けられるワケだが、今後は電動モデル(EV)が台頭する可能性が高い。

 その旗振り役となりそうなのが、ホンダ初の一般向けEVだ。

 ホンダは、2022年9月の二輪事業説明会で電動バイク戦略を発表。その第一弾が11月のミラノショーで初公開される見込みなのだ。

 説明会でホンダは電動バイクを次の三つに区分し、発売予定時期を明らかにした。

 ●EB=電動自転車(最高速25km/h以下)
 ●EM=電動モペット(最高速25~50km/h) ※EB/EMと合わせ、2022~2024年までに5車種を中国、アジア、日本、欧州で発売予定
 ●EV=電動ビークル ※趣味性の高いFUN領域のバイク。2024~2025年までに日本、アメリカ、欧州で4モデル発売

 これ以外にも日欧とアジア向けに「パーソナルユース」のコミューターEVを2車種予定。ホンダは2025年までに合計10車種以上の電動バイクをグローバルでラインナップする予定だ。

 では、11月のショーで発表になりそうな電動バイクは何か。情報筋によると「2023年4月頃に日本でも一般向けモデルが発表もしくは発売される可能性が高い」という。電動自転車と電動モペットのどちらかと言えば、日本国内で原付一種の将来を左右する電動モペットの優先度が高いはずだ。

 したがって今回登場するのは一般向けに販売する電動バイクで、スクータータイプと予想される。

 そして情報筋によると車名は『EVP1』を名乗るという。恐らくEVは“Electric Vehicle”、Pは“Personal”(個人)の意で、「個人向けEVの1号機」を表す。そのものズバリ、直球の車名ゆえにホンダの本気が感じられる。

 さらに原付一種=50cc相当(定格出力0.6kW以下)と原付二種=125cc相当(定格出力0.6kW超~1.0kW以下)の2バージョンを用意する見込み。免許や目的に応じて選択できることになる。

2022年9月の二輪事業説明会でEB、EM5車種のシルエットを公開。いずれもスクータータイプだが、写真は唯一ボディマウントのヘッドライトを持つ。どことなくホンダ ズーマーに似ている?
2022年9月の二輪事業説明会でEB、EM5車種のシルエットを公開。いずれもスクータータイプだが、写真は唯一ボディマウントのヘッドライトを持つ。どことなくホンダ ズーマーに似ている?

ライバルはE-ビーノ、ホンダ初の一般向けEVスクーターが発売へ

 この予想が実現すれば、ホンダの電動バイクが初めて一般ユーザー向けに発売されることになる。意外と思う人もいるかもしれないが、ホンダの電動バイクは、1994年のCUV ESから始まり、2010年のEV-ネオ、2018年のPCXエレクトリック、2020年のベンリィe:と続くが、いずれも官公庁向けのリースや法人向けのリース販売などだった。

 今回ついに一般向けEVが発売となればトピックである。さらに、国内4メーカーらによって設立された「ガチャコ」(Gachaco)が、2022年秋から電動バイクの共通規格バッテリー「ホンダモバイルパワーパックe:」のシェアリングサービスを開始。新型EVももちろん同サービスに対応するはずだ。

 もし、ホンダ初の一般向け電動モペットが発売されるとすれば、ライバルはズバリヤマハのE-ビーノになる。E-ビーノは2022年8月にバッテリー容量を従来の1.2倍に増やし、1充電あたりの走行距離を29kmから32kmに伸ばしたばかり。ホンダの電動モペットがどれほど超えてくるのるかも注目したいところだ。

国内4メーカーの日本仕様で一般ユーザーが購入できるEVバイクはヤマハE-ビーノのみ。某TV番組でおなじみのように着脱式バッテリーを採用し、家庭内で充電できる。31万4600円<br>
国内4メーカーの日本仕様で一般ユーザーが購入できるEVバイクはヤマハE-ビーノのみ。某TV番組でおなじみのように着脱式バッテリーを採用し、家庭内で充電できる。31万4600円

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