ホンダの象徴、スーパーカブはEV化での存続に期待!
原付の電動化が進む場合、気になるのはホンダを代表するアイコンの一つ、スーパーカブ50の去就である。
前述のとおりホンダの電動バイク戦略では「パーソナルユース」のコミューターEVを2機種発売予定としている。この一つがスーパーカブ50の後継機と予想したい。
根拠として、現在モンキー125、スーパーカブC125、CT125ハンターカブ、ダックス125ら往年のモデルを現代にリバイバルした「クラシックウイング」がグローバルに好評を博している。この流れに乗り、カブのコミューターEVを発売すれば、一挙に普及が見込めそうだ。
現に2015年の東京モーターショーには電動カブの「EVカブコンセプト」が出品されており、本来ならスーパーカブ60周年の2018年に市販される予定だった。
様々な事情で市販化には至っていないが、前述のとおり日本国内では原付一種の次期排ガス規制が2025年11月に設定されている。そしてホンダのコミューターEVの投入時期もこれを見越したタイミングなのは明らか。エンジン版のスーパーカブ50を高いコストを払って存続させるより、電動化した方がコスト面でも企業イメージの面においてもメリットは大きいはずだ。
なおビジネス向けとしては、ジャイロe:、ベンリィe:シリーズが既に電動化され、法人向けにリース&販売されている。近年、原付一種のビジネスカテゴリーでカブ系の販売が年々落ち込み、反対にオートマのスクーター系が伸長。EVスクーターにビジネスの用途を任せ、EVカブはコミューターとしての側面を強める方向性もありえるのだ。
現代にこそ欲しい! アウトドアで大活躍するモトコンポのEV版
そしてもう一つ注目したいのがモトコンポのEV版「モーターコンポ」だ。
モトコンポは、1981年にホンダが発売した50ccレジャーバイク。折り畳み可能で、クルマのシティに収納できるよう設計されたモデルだ。ご存じのとおりシティは大ヒットしたが、モトコンポの販売は振るわず。しかし現在でもファンは多く、EM=電動モペットとして復活すれば、これまた“クラシックウイング”の一員として人気が出そうだ。
近頃のアウトドアブームも追い風になるだろう。元祖モトコンポのようにクルマへ積めるコンセプトは、ガソリン不要で横積みできる電動車が有利。キャンプ地でのちょっとした移動やポータブル電源としての活用にも最適だ。また、災害時にも電源として活用できるので、乗り物以外の用途にも幅広く使える。
いずれにせよ11月8日開幕のミラノショーで発表されるのはスクーターで、EVカブ、モーターコンポが登場するとしても先の話になる。
――日本は海外に比べ、EVバイクの導入が進んでいない。充電できる住環境やインフラの整備不足など様々な課題が理由の一つだが、魅力的なモデルが登場すれば、事態が大きく進展する可能性がある。ホンダの象徴であるスーパーカブ、そしてモトコンポのEV版は、まさに時代を変える一手になるだろう。
ガソリンエンジン版50ccが風前の灯火の今、まさに求められているモデルと思うのだが……どうですかホンダさん!?
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コメント
コメントの使い方30万以上出して原付買うかねえ?まあお金持ちは買うかもしれませんが一般庶民は買わないでしょうね
そりゃホンダ自身がそう発表したのだから当然二輪もEV化するでしょう。
最も販売数多いメーカーなのにその二輪をしないで車だけ先行なんて二枚舌をホンダはしない