【緊急入電】R7顔とトラコンをゲットした新生YZF-R125が欧州で発表! 最強原二が日本にも上陸へ!?

国産125SS唯一のトラコンとクイックシフターまで投入

 エンジンのベースは、従来と同様にSOHC4バルブヘッドの水冷単気筒125ccを踏襲する。最高出力15psと最大トルク1.16kg-mは不変で、発生回転数も変わらないが、特定の回転数でカムを切り替えるVVAの作動タイミングを最適化。全域で良好なトルクデリバリーを実現したという。

 さらにR15と同じくトラクションコントロールを新採用。後輪のスリップを検知した場合、駆動力を減らし、スリップを緩和してくれる。

 オプションながらクイックシフターが用意されるのも新型の目玉。既に配線済みで、シフトアップ対応のシフターが装着できる。

 国産のミッション付き125~160cc級でトラコンとシフターを備えるのは、R15に続いて新型R125が2台目。国産125スポーツでは初となる。新型はサーキットでより楽しめそうだ。

クイックシフターのプレワイヤリング済み。排気量以外、エンジンの基本設計はR15と共通で、アシスト&スリッパークラッチも従来型から踏襲されている
クイックシフターのプレワイヤリング済み。排気量以外、エンジンの基本設計はR15と共通で、アシスト&スリッパークラッチも従来型から踏襲されている

R15より豪華な足まわりは新型でも踏襲

 125ccとは思えない極太のスチール製ツインスパーフレームを筆頭に、車体は元より豪華だった従来型を引き継ぐ。

 YZF-R15がφ37mm倒立フォーク+スラストマウントキャリパーを採用するのに対し、R125はφ41mm倒立+ラジアルマウントの組み合わせで、兄貴分より足まわりのグレードが元々高い。

 アルミ製スイングアームとリンク式リヤショックも踏襲。ライバルのCB125RやGSX-R125のスイングアームがスチール製なのに対し、軽量なアルミ製はR125のアドバンテージだ。

 タイヤは、グリップと耐久性のバランスが良好なミシュランのパイロットストリートを履く。フロント100/80-17、250クラス並みのリヤ140/70-17のタイヤサイズは変わらない。

R15より太いφ41mmのKYB倒立フォークにφ292mmディスク、2ポットのラジアルマウントキャリパーを組み合わせる。ABSは前後独立制御<br>
R15より太いφ41mmのKYB倒立フォークにφ292mmディスク、2ポットのラジアルマウントキャリパーを組み合わせる。ABSは前後独立制御

2023年に国内投入か? さらに兄貴分やXSR、MTの揃い踏みも?

 以前からYZF-R125は正規輸入車や並行輸入車は存在していたが、これまで国内仕様はナシ。ラインナップを望むユーザーの声も多く、ついに日本仕様が用意されるようだ。

 現在ヤマハの国内ラインナップでは、125ccにスポーツモデルが存在せず、ホンダやスズキに大きな差をつけられている。2021年の51~125ccクラス国内出荷台数は、ホンダ7万7000台、スズキ2万2500台に対し、ヤマハは1万9500台(二輪車新聞調べ)。

 しかし、新型YZF-R125を導入することで巻き返しを始める模様だ。

 R125に加えて、基本構成を共有するネオクラシックのXSR125も国内登場する見込み。さらに「兄弟車のストリートファイターであるMT125、R125の兄貴分YZF-R15が投入される可能性もある」と情報筋は話す。

 もし全て導入されれば、ヤマハのミッション付き125~160ccモデルは、ゼロから一挙に4車種と大充実。すると、ホンダの6車種(CB125R、グロム、スーパーカブC125、モンキー125、CT125ハンターカブ、ダックス125)には及ばないものの、スズキの3車種(GSX-R125、GSX-S125、ジクサー150)を上回る。

 さらにYZF-Rシリーズは2021年にYZF-R7が追加され、2024年にはYZF-R9がデビューするとの噂もある。となれば海外では排気量が小さい順に、YZF-R125、R15、R25、R3、R6(レースベース車のみ)、R7、R9、R1という最大8車種の布陣が完成。国内でも同様にフルラインナップが整うと予想される。

 YZF-R125ほか、125~150ccモデルの国内導入時期は2023年内と予想される。欧州仕様の価格は現時点で未発表だが、ホンダのCB125Rは47万3000円で、ライバルは50万円を切る。また国内仕様のYZF-R25が66万8800円だけに、その間に収まるか?

 続報を待ちたい!

10月25日に発表された兄弟車の2023年型MT-125(欧州仕様)。こちらもカラーTFT液晶を採用している。2023年後半に日本導入される可能性あり
10月25日に発表された兄弟車の2023年型MT-125(欧州仕様)。こちらもカラーTFT液晶を採用している。2023年後半に日本導入される可能性あり

欧州仕様 ヤマハ YZF-R125 主要諸元
・全長×全幅×全高:1990×715×1145mm
・ホイールベース:1325mm
・キャスター/トレール:26°/95mm
・シート高:820mm
・車重:144kg
・エジンン:水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ 125cc
・最高出力:15ps/10000rpm
・最大トルク:1.16kg-m/8000rpm
・燃料タンク容量:11L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=110/80-17、R=140/70-17

【画像ギャラリー】質感バツグン、新生YZF-R125の詳細をチェックする!(8枚)画像ギャラリー

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