超ショート設定のほか、主要3軸の三角配置など先進メカも投入
注目の並列4気筒エンジンについて、もう少し詳しく見ていこう。
最高出力68ps/1万3500rpmは、過去の400レプリカであるZXR400(59ps/1万2000rpm 1989年型)やCBR400RR(59ps/1万3000rpm 1990年型)より高回転型で、最高速は220km/hと公表されている。
エンジンは13:1の高圧縮比で、ボア59mm×ストローク36.5mmとかなりのショートストローク設定。これもZXR400(57×39mm 1989年型)やCBR400RR(55×42mm 1990年型)より断然ショートだ。
燃料供給はボッシュ製のEFIを採用しているが、車両にワイヤーが確認できるので電子制御スロットルではなさそうだ。
カムチェーンはエンジン左側に配置するサイドカムチェーン方式。ZX-25Rの右サイドカムチェーンとは逆の構成だ。また、ギヤボックスが高い位置にあり、スーパースポーツで定番の主要3軸(クランク、メイン、カウンターの各シャフト)を三角配置としている
ZX-25Rと恐らくZX-4Rのエンジンは、超コンパクトながら主要3軸が水平のオーソドックスな構成。KOVEの実力がどれほどのものかは不明ながら、カワサキより一歩進んだ面もあるのだから、侮れない。
日本法人も設立、国内上陸でカワサキとガチンコ対決なるか?
さらに160kgという車体の軽さも驚異的。ZX-25Rの183kgを大幅に下回っており、パワーウエイトレシオでZX-4Rを上回るか。
さらに最新トレンドのカラーTFTメーターもぬかりなく採用。400RRの発売時期は中国現地で6月とアナウンスされている。
気になるのは日本上陸の有無。先日「KOVEジャパン」(埼玉県所沢市)が設立され、ダカールマシンレプリカ=450ラリーの導入が決定したが、400RRに関しては「今のところ取り扱い予定はない」という。
しかし、400RRの反響やZX-4Rの人気次第では、国内でも新世代400スーパースポーツを直接対決できる日が来るかも知れない! いずれにせよ、登場目前であるZX-4Rの正式発表が待たれるところだ。
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