デイトナ 「Mio」の発表会でヘルメット装着型ドライブレコーダー初披露! ベーシックモデルのM802WDにも注目だ

デイトナ 「Mio」の発表会でヘルメット装着型ドライブレコーダー初披露! ベーシックモデルのM802WDにも注目だ

 8月29日東京九段下にて、デイトナが今年7月に発売したバイク用新型ドライブレコーダー「Mio MiVue M802WD」の製品説明会が行われた。なんと同時に未発表のヘルメット装着型ドライブレコーダー「MiVue MP30 GPS」も初公開されたので、会場の様子とともにお届けしたいと思う。

デイトナ代表 織田哲司氏、マイタックのスティーブ・チャン氏が登壇。Mio製品の魅力を語る

 日本国内でデイトナが販売を請け負う「Mio(ミオ)」とは、台湾の「マイタック デジタル テクノロジー」の子会社名。それと同時に、同社が販売するドライブレコーダーのブランド名でもある。

 主に自社を構える台湾で二輪・四輪用のドライブレコーダーや自転車用ナビを製造・販売しており、本国では圧倒的なシェアを誇る上場グループだ。

 今回の説明会ではMio公式アンバサダーとして活躍するタレントの梅本まどかさんが司会進行を務め、デイトナの代表取締役である織田哲司氏、マイタック代表取締役のスティーブ・チャン氏などが登壇。デイトナとMioが目指すドライブレコーダーの未来を熱く語ってくれた。

 まずあいさつとして登壇した織田氏は、日本の二輪車へのドラレコ普及率についてコメント。現在新車で販売される二輪車へのドラレコ装着率は2台に1台程度と言われているものの、実際に道の駅などでバイクを見てみるとそこまで普及していないように思えるとの感想を述べた。このような状況を打開するべくMioと共同し、国内にバイク用ドライブレコーダーをより浸透させたいとの胸中を語った。

 

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デイトナの代表取締役である織田哲司氏。日本国内でのバイク用ドラレコの普及を促進したいと語る

 

 続いて登壇したスティーブ氏はMioの魅力や台湾でのドラレコ需要に関してコメント。ドラレコ事業に携わって約15年が経つMioブランドの魅力は、製品を自社工場で製造することによるクオリティの高さだと語る。

 二輪と四輪どちらのドラレコも製造する同社だからこそ説得力を待つが、二輪用のドラレコ製造は四輪用に比べて非常に困難だという。

 耐震性能や耐水性能といった、四輪には必要のない機能を詰め込む必要があり、なおかつ小型化させなければいけないという製造への苦労を吐露。

 さらに台湾では四輪用に比べて二輪用ドラレコ普及率はまだまだ低く、台湾で走る1200万台のバイクへドラレコをもっと浸透させていきたいと明かした。

 Mioが掲げるスローガン「all about you(オール アバウト ユー)」には、「全てのライダーへ」「全てのエンドユーザーへ」との想いが込められているとスティーブ氏。今回発表された新製品たちも、機能やデザインに関してライダーに寄り添ったものを目指したとのコメントを残した。

 

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マイタック デジタル テクノロジーの代表であるスティーブ・チャン氏。はるばるニューヨークから台風が近づく中来日した

 

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スローガンに掲げる“All about You”の中には様々なプロセスが含まれているという

 

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2013年から二輪用ドライブレコーダーを開発し、今年で11年目を迎えた

 

 
 
 

開発担当者よりMio新製品を解説

 続いてはMioの開発担当者が登壇し、新型ドライブレコーダーであるM802WDを解説。今回発表された同製品は、高画質フルHD画質、前後小型2カメラのバイク用ドライブレコーダーとして国内では7月に発売された。

 大きな特徴としては配線が少なく本体がコンパクトなため取り付け自由度が高いこと、さらにフロント、リアカメラ双方ともに1080P/58fpsという高画質で高速記録が可能なことだろう。Gセンサーによる衝撃時の自動録画機能や、デフォルトでGPSが搭載されていることもクオリティの高さを物語る。

 

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開発者直々に登壇し製品を解説。翻訳を交えながらの発表となった

 

 実は今回発表のM802WDは、昨年同社から発売された「M820WD」のスタンダード版として設計された。ただしハイエンドモデルの820シリーズとカメラの解像度は同様としつつ、必要な機能のみ採用することでコストを削減。シンプルな製品を必要とするエンドユーザーに向けて開発された背景を持つ。

 当然価格も抑えられており、M820WDの標準価格が税込4万8400円なことに対し、M802WDでは税込4万0700円。高性能かつ非常にリーズナブルな価格帯を実現している。

 

新型ドライブレコーダー「Mio M802WD」の本体。非常にコンパクトなため、タンデム下のスペースにも収納しやすい

 

 

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本体、スイッチ、カメラ、配線の全体を見ても非常にコンパクト

 

Mio MiVue M802WD 詳細

 

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Mio MiVue M802WD

 

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Mio MiVue M802WD 本体

 

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Mio MiVue M802WD カメラ

 

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Mio MiVue M802WD スイッチ

 

ビデオ

・標準価格:税込4万0700円
・解像度/フレームレート:フロント/リア 1080p@58fps/1080p@29fps
・映像素子:2Mega pixel sensor(FHD)
・F値:フロント/リア F.1.8
・ファイル形式:Super.mp4(H.264)
・安全秒速書き込み機能
・視野角:フロント/リア136.6°(水平115.6°/垂直61.6°)
・録音機能

ハードウェア

・Wi-Fi
・GPS
・G-sensor(ジーセンサー)
・記録メディア:micro SDHC 32GB- SDXC 256GB(C10/U3/V30以上)
・動作温度範囲:-10⁰C 〜 50⁰C
・長さ (mm):本体ユニット: 64mm/カメラ: 28mm/GPS多機能コントローラー: 57.5mm
・深さ (mm):本体ユニット: 22.6mm/カメラ: 36.9mm/GPS多機能コントローラー: 26.4mm
・重さ (gr):本体ユニット: 135g/カメラ: 65g/GPS多機能コントローラー: 94g
・リアカメラサポート機能
・防水性能:本体:IP65 カメラ/コントロールスイッチ/コネクター:IP67
・スーパーキャパシター

ソフトウェア

・ビデオのバックアップ:MiVue Proアプリを使って手動で スマートフォンへバックアップ可能
・GPS追跡
・自動電源オン
・パソコンソフト:MiVue Manager®
・スマホアプリ:MiVue™ Pro App
・ファームウェアアップデート

1440ピクセル、IP67規格を採用したヘルメット装着型ドラレコ「MiVue MP30 GPS」

 今回発表された製品で特に注目されたのは、ヘルメット装着型ドライブレコーダー「MiVue MP30 GPS」だろう。その名の通りヘルメットに装着するタイプのドライブレコーダーであり、前後2カメラを搭載するバッテリー式だ。

 非常にコンパクトな外観だがこのドラレコは侮れない。小さなボディに膨大な技術が注ぎ込まれており、まさにMioが培ってきたドラレコ技術の集大成とも呼べる製品に仕上がっていた。

 HDRの2カメラで露出を最適化し、同時に2Kの高解像度録画が可能。バッテリーは3200mAhと大容量で4~4.5時間の連続録画を可能とし、防水防塵性能も安心のIP67規格を取得している。

 特に解像度の高さがキモで、なんと1440ピクセルを達成しているというのだから驚き。ハイエンドモデルのM820WDでさえ1080Pであり、通常ではこの解像度でもドラレコとしては十分なのだ。

 しかしMP30 GPSはヘルメットに装着するタイプ。バイクの挙動だけでなく頭の動きでも映像に影響が出てしまうため、高画質な映像録画が必要となったのだろう。

 

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実物をもとに製品の魅力を語る開発者。会場にも熱がこもる

 

 特徴はそれだけではない。自らもバイク乗りだという開発者によれば、極限までライダーが快適に使える仕様に突き詰めたという。

 磁気感知機能を搭載しており、同梱のマウントに装着するだけで電源がオンになるのだ。同時にジーセンサーが働くことで、3分間アクションが無ければ自動で電源が落ちる仕組み。そのためオン・オフスイッチの操作は必要ない。

 驚きなのは本体にスイッチがひとつしかなく、ライダーがライディングに集中できるよう、あえてシンプルな作りにしたと開発者は語る。

 本体を取り付けるためのマウントはヘルメット右側への装着となるが、これはインカムが左側に装着されることを加味したレイアウト。気軽にドラレコを利用したいライダーにとって、これほど手が出やすい製品も少ないのではないだろうか。

 現在発売時期は未定となっており価格も未定だが、おそらく2万円~3万円の間になるだろうと予想される。今後もMioの動向に注目していきたい。

 

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完全新作のヘルメット装着型ドラレコ「MiVue MP30 GPS」。前後カメラ付きで非常にコンパクトだが、1440Pと凄まじい解像度を誇る

 

 

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本体とステー。ステーはヘルメットに貼り付ける仕様。ステーと本体はマグネットで接続可能であり、自動で電源がオンとなる

 

 

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モニター画面のようにヘルメットの右側に装着される

 

 

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サイズ感は大きめなインカムといったところ。発売時期や価格情報が待ち遠しい

 

 

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マイタック代表のスティーブ・チャン氏と、台湾から来日したMioの開発グループのメンバー

 

詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/parts-gears/402874/

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