【新車】新型パニガーレV4Sが414万円で年内国内発売! 担当エンジニアが開発秘話を公開「誰が乗っても1秒速い」 

ダクトはライダーに直接熱気が当たらないようにデザインされる。水冷エンジンで度々問題になる熱問題に対するドゥカティの答えと言えるだろう。

 

 

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前方から取り入れられた空気を、車体の中を通ってリア側に設けられたアウトレットから排出することでライダーの熱負担を軽減している。

 

熟成の進むデスモセディチ・ストラダーレエンジン

 エンジンは先にも触れたように先代からのキャリーオーバーとなるが、重量は1kg強軽くなっている。オイルポンプ、オルタネーター、プライマリーギア、その他のギア類なども可能な限り軽量化。また、元々中空のカムシャフトも、潤滑用オイルの通り道を大きくすることで軽量化に貢献しているという。

 カムシャフトのプロファイルは変更され、吸気側0.75mm、排気側0.45mmとわずかではあるがリフト量が上がっている。これは中速域のトルクを太らせるためと考えられる。インテークバルブのフェイスに沿ってシリンダーボアに流れ込んだ新しい空気が、ピストントップにあたって発生するタンブル流をどうコントロールして中間域の充填効率を上げるのかというのがデザイナーが今求めているものなので、そのための変更ではないかと思われる。また、ピストンは従来よりも重くなっている。

 そして、気になっている方も多いであろうエキゾーストシステムだが、日本仕様においてもエンジンの下にエキゾーストシステムは完全に収められており、パニガーレ導入時に日本仕様に装着されたサイレンサーなどは必要ないとのことだ。

 

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エンジンは従来のデスモセディチ・ストラダーレをベースにしているが、各部の軽量化によってトータルで1kg強の軽量化を果たしている。

 

 

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日本仕様においてもエキゾーストシステムはエンジンの下に収められる。ドメニカリ氏は以前の日本仕様マフラーの評価に心を痛め、このエクゾーストシステムのデザインを守ることはマストだったという。

 

最新テクノロジーが投入された、スイングアームとサスペンション

 現在のモトGPマシンのリーンアングルは65度であり、サスペンション上下に動かすことがほぼできない域にある。そのためフレームでとうやって振動を吸収したりトラクションを高めたりするかがエンジニアの大きな課題になっており、そのテクノロジーは新型パニガーレV4/V4Sにも投入されている。

 横方向の強度を落としたダブルサイドスイングアームは、タイムアップに加えて乗り心地がいいと高評価。ちなみにV4Sにおいてはリアパートはホイールを含めて2.7kg軽量化されている。アクスルの締結剛性をアルミ製のチェーン引きを使うことでより高めたことで、ライダーからはホイールベースが短くなったように感じるというフィードバックがあり、バイクの一体感を高める効果があると言える。また、メインフレームの横剛性を下げるためにあけられた穴が結果として軽量化にも貢献しており、ねじり剛性はそのままに横剛性だけ下げられているのは技術的なソリューションと言えるだろう。

 サスペンションはオーリンズの電子制御サスペンションが採用されており、V4Sは前後+ステアリングダンパーが電子制御される。ダンピング調整にソレノイドバルブを使った新しいショックユニットは、長いスイングアームと組み合わせてナチュラルな動きを生んでいる。

 

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伝統ともなっていた片持ちスイングアームを捨て、両持ちとなったスイングアーム。横方向の剛性を落とすことでコントロール性を高めている。

 

 

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パニガーレV4Sのオーリンズ製サスペンションは電子制御され、ダンピング調整にはソレノイドバルブが使用された新型となる。

 

 

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電子制御サスペンションはフロントにも採用されるのはもちろん、V4Sはステアリングダンパーまでも電子制御タイプとなる。

 

 モトGP由来のテクノロジーを全身に纏い、この世の全ての公道用バイクをサーキットで凌駕するとという新型パニガーレV4/V4S。その実力を日本で体感することができる日が近づいている。

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ヘッドライトのLEDが使用され、ポジションライトはこのように眉毛状に光る。

 

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フロントウインカーは空力を考慮してヘッドライトの端に設定されている。

 

パニガーレV4/V4S主要諸元(2025)

・ホイールベース:1485mm


・シート高:850mm


・装備重量(燃料を除く):191kg[V4]/187kg[V4S]

・エジンン:水冷4ストローク4バルブV型4気筒 1103cc


・最高出力:158.9kW(216PS)/13500rpm


・最大トルク:120.9N・m(12.3kgm)/112500rpm


・燃料タンク容量:17L


・変速機:6段リターン


・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク


・タイヤ:F=120/70-17、R=200/60-17


・価格:323万9000円[V4](税込)/414万1000円[V4S](税込)

 

詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/motorcycle/410302/

【新車】新型パニガーレV4Sが414万円で年内国内発売! 担当エンジニアが開発秘話を公開「誰が乗っても1秒速い」 【画像ギャラリー】
https://news.webike.net/gallery2/?gallery_id=410302

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