バスのお仕事とは、なにも運転士だけではない。貸切バスのバスガイドも重要な職業だ。現役バスガイドが語る「へっぽこバスガイドの珍道中」は、いつもの号外ということで、バス運転士不足について考えるべく、東京・お台場青海駐車場で行われたバスフェスタに足を運んでみたのでレポートする。
文/写真:町田奈子
編集:古川智規(バスマガジン編集部)
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■若手運転士が語る“魅力と現実”
実際に現場に行ってみると、数字やニュースだけでは見えない“空気”や“人の想い”が確かにあって、その一つひとつがとても印象的だった。今回は、そんな現地で感じたリアルをバスガイドの勝手な意見かもしれないがまとめてみた。
会場で若い運転士さんにインタビューを試みたところ、快く応じて下さり、貸切バスの運転士の魅力として、「仕事でいろんな場所に行けること」や「美味しいご飯や綺麗な景色に出会えること」を挙げてくれた。これはまさに、バスガイドの仕事とも通じる部分で、話を聞きながらどこか共感する感覚を覚えた。
一方で、給料面や休みの少なさ、上下関係などについては課題として感じている声もあり、理想と現実のギャップも見えてきた。それでも続けている理由はやはり、「運転が好き」「バスが好き」という気持ちではないだろうか。この“好き”という感情が、仕事を続ける原動力になっているのだと改めて感じた。
これは私の記事ではないが、以前に書かれた「バス運転士不足問題」の中で、看護師や保育士や介護職のような仕事が「好き」という気持ちを表現は悪いが利用したボランティア精神や義務感による人々に支えられているという指摘があった点は否定できないと感じた。
しかし、過去にそういった感覚で支えられてきた職業も、徐々にではあるが正当な対価が支払われるように改善されていったので、バス業界もそうなることを望む。
■業界が一堂に会する“特別な一日”
運営者の方によると、これほど多くの東京のバス会社が一度に集まる機会はなかなかないそうで、今回はほぼ出揃っていたとのこと。会場を歩いていると、あちこちで「久しぶり!」という声や笑顔が見られ、業界ならではのつながりの強さを感じた。
私自身も、顔見知りがいる事業者を訪ねたり、久しぶりに再会できた人がいたりと、とてもうれしい時間を過ごすことができた。同じ業界にいても事業者が違うとなかなか会えない中で、こうして再び顔を合わせられるのは、やはり特別なことだと感じる。
これらのことは、知り合いと会えたことを強調したいわけではなく、バス業界の「世間は狭い」ことが言いたいのだ。事業者が違っても同じ職業であれば、どこかでつながりができSNSやメールやメッセンジャーで瞬時に情報交換ができる現代では、さらに世間は狭くなっている。それだけ横のつながりも存在するということだ。







