■大型車の運転体験中に記者の取材?
大型貸切車の運転体験は指導資格がある運行管理者が担当するので、記者はその間はお役御免となる。通常は同乗したり外から撮影したりと車庫内を歩き回っているが、今回は他にすることがあったのだ。それは「神業バスドライバー」という名のチャンネルを持つ動画メディアの取材を受けるというミッションだった。
記者だけではなく、他の運転士やガイドの収録も行っているのだが、パートタイム運転士として乗務する記者が存在として珍しくて、取材を受けることになったようだ。運転する際の動画を収録し、バスの前でインタビューを受ける。インタビュアーは女優の諸岡沙紀さんだ。
普段はもっぱらインタビューする側でずけずけ聞いている記者だが、まさかインタビューを受ける側に回るとは思わず、タジタジになってしまったが、9月に公開されるということで、どこまでカットされずに使われているのか楽しみではある。
■車内事故教育
日野ポンチョによる場内周回の運転体験は同僚運転士が担当するので、その間は記者には車内事故に関する教育が実施された。これは全員が受講しなければならない車内人身事故に関する教育で、当日に時間が取れる記者を含めた4名が受講した。
教育といっても、運行管理者が講師となり実際に運転している運転士たる受講者の考え方や意見を聴取するのが主要なプログラムになっていた。事故というと一般的な車外で起こる車対車や車対人の事故を思い浮かべるかもしれないが、路線バスにおける事故で最も多いのは車内人身事故である。
急ブレーキや急発進はもちろんのこと、スマホを操作しながらの立席や高齢者の停車直前の立ち上がりでは、普通にブレーキを踏んだだけでも車内で転倒するのに十分なGを発生させる。知っておいていただきたいのは、ブレーキをかけ始めるときの速度が問題なのではなく、時速が何キロメートルであっても、0km/hになる瞬間が最も危険なのだ。
「バスが止まってから席をお立ちください」というアナウンスはこれを意味しているので、せっかく着席しているのだから、停車してドアが開いてからゆっくり降車していただきたい。こうした根本的な問題点や、意見を運転士から聴取してこれをくみ上げ、会社として改善や実現の可能性があれば生かしていく姿勢は、単なる座学による教育よりも実践的かつ運転士を守る契機にもなるはずだ。
■忙しかった見学会
7月の見学会は見学会自体のプログラムの他に、取材対応や必要な教育を受ける時間も加わり、かなり忙しい1日となった。多くの参加者には運転体験や座談会により不安や気になることが解消できていれば幸いだ。
フジエクスプレスに限らず、都内には多くのバス事業者がある。それぞれに特徴や社風があり待遇も異なる。バス運転士をしてみようと少しでも思ったのであれば、気になる事業者を実際に見て感じて、相性が合うかどうかを見極めていただきたい。
次回の東京営業所見学会は8月8日である。新プログラムが用意されるとかされないとか、そんな噂を耳にしたので、気になる方は申し込んでみてはいかがだろうか。記者も出席予定なので、記事の感想でも質問でもしていただいて構わない。ぜひバスの運転をしてまずは経験をしていただきたい。
【画像ギャラリー】【バス運転士日誌】7月の営業所見学会は朝から汗だくだ!取材をする側からされる側に回るとタジタジ?(15枚)画像ギャラリー






















