■路線バスに乗り継ぎ!
ここからは別のバスに乗り継ぐ。高速道路側には高速バスのバス停があり、反対側には豊川市内や豊橋市内へ向かう豊鉄バスのバス停がある。運転本数は毎時1本とやや寂しいが、それでも1本で移動できるのは便利だ。横には地下道があり、道路向かい側のバス停やコンビニにも行くことができる。
待合室で少し待っているとスーツケースを持った人がやってきた。路線バスに乗車するのかと思ったが、やがて高速道路側のバス停にバスがやってきた。「e-wing 中部国際空港」とあり、浜名湖パルパルのラッピングが派手で分かりにくいが、遠鉄バスの中部国際空港行き高速バスのようである。2名の乗客が乗り込み出発していった。ここからだと1時間10分でセントレアだ。
もうしばらく待っていると豊橋駅前行きの豊鉄バスがやってきた。整理券を取り着席するとバスは動き出し豊川駅前を目指す。だいたい12、3分の乗車で下車した。落ちる雨が少なくなった表参道を歩いていくと、その先に見えてきたのが豊川稲荷である。
■豊川稲荷は円福山妙厳寺?
まず出迎えてくれるのが総門で、現在の門は1884年(明治17年)に上棟改築されたものである。ここをくぐると広い境内が見えてくる。順路としてはまず本殿へ向かいお参りしたいところだが正面の山門を進んでも御祈祷や御朱印の受付が見えてくるだけでもう1本隣の道を進まなければいけない。総門をくぐったらすぐ左折し、もう1つ大きな鳥居をくぐろう。その奥に本殿が見えてくる。
改めて豊川稲荷について紹介しておこう。稲荷というと稲荷神社を思い浮かべる人も多いと思うが、豊川稲荷は曹洞宗の寺院で正式には「円福山 妙厳寺」(えんぷくざん みょうごんじ)又は「豊川閣 妙厳寺」(とよかわかく みょうごんじ)と称する「寺」である。そして豊川稲荷で祀られているのは「豐川吒枳尼眞天(だきにしんてん)」で、仏教の神である。
白い狐が稲穂を荷った姿などからいつの頃からか「豊川稲荷」という通称が広まり、現在に至る。嘉吉元年(1441年)に曹洞宗法王派の東海義易によって創建され、御本尊に寒巌禅師伝来の千手観世音菩薩を安置し、寒巌禅師御自作の豐川枳尼眞天像が山門の鎮守として祀られた。今川義元、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康等歴代著名人をはじめ広く一般信者の信仰を集めたとされる。
以前にも紹介したが江戸時代に入ってからは大岡越前守忠相公や渡辺崋山からの信仰を受け、文政11年(1828年)に大岡邸の一角を借りて後の「豊川稲荷東京別院」となる江戸参詣所が創建された。また北海道・神奈川県・大阪府・福岡県にも別院が造られた。
■やはりおキツネさん
本殿を参拝したらそのまま帰らずに立ち寄ってもらいたいのが霊狐塚である。本殿横の順路に沿って歩いていくと、いくつもの社殿が並んでいるのが見えてくる。境内は12.73ha(31,151坪)を有し、霊場としては東海地方屈指の広さを誇り、堂塔伽藍は大小合わせて90棟以上あるという。奥の院へ続く道の手前に分かれているのが霊狐塚である。
祈願成就のお礼として信者に奉納されたおキツネさん(狐像)が数多く祀られていて、現在その数は大小合わせて1000~2000体と言われる。その光景から近年は多くの人々の感謝や祈りが積み重なった場所として参拝者が訪れる人気のパワースポットになっている。
訪れた日は雨天だったが、やや薄暗い中静寂に包まれた空間で無数にも並ぶ狐の像というのは何とも言えない雰囲気を感じる。ここでしか見られないので、ぜひ目にしておきたい。









