カルロス・ゴーン会長がクーデターにより放逐されてから、関係が急速に悪化していった2社であったが、いまはどうやら関係が好転しつつあるようだ。この記事では、日産×ルノーのタッグチームのこれまでを振り返る。
※本稿は2024年9月のものです
文:井元康一郎/写真:日産、ルノー ほか
初出:『ベストカー』2024年10月26日号
■日産×ルノー(資本提携・技術協力など)のタッグは良好か?
2018年にカルロス・ゴーン会長がクーデターで放逐されてからというもの、20年にわたるルノーと日産の関係は急速に悪化。さまざまな悶着の末、2023年に、ようやく出資比率や議決権で両社対等という新しい関係を築くところまでこぎつけた。
企業の支配関係では日産側の不満がくすぶり続けた状況だったが、クルマ作りの面では両社が貴重なプラスの経験を手にすることになった。それは「技術は共有、商品は独自」を可能とする体制を築けたこと。
ルノーと日産はデザイン、テイスト、性能等が異なるクルマ作りをしているが、基幹部分は実は共有。さらに独自技術も乗せられる。世界の自動車業界でもこれを実現できた事例は稀。苦境を打開するうえで大いなる力となろう。
●タッグ良好度……70点/100
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