■第三弾はFDパトカーという思い切ったチョイスもトミカの魅力
6月に発売されたシリーズ第3弾は、1990年から1999年に販売されたモデルから選ばれているが、そこにパトカーを迷わず突っ込んでくるアグレッシブさも、トミカの魅力的なところだ。
しかもベース車は、「マツダRX-7」の3代目モデル「FD」。なんだか情報量の多いモデルだが、トミカに生まれ変わったその姿を眺めると、まったくヘビーな感じがないから不思議である。
白黒のツートンカラーがFDの美しいスタイリングを逆に引き締め、ルーフ上に付けられたクリア素材のパトライトでさえ、リトラクタブルヘッドライトやリアスポイラー同様、同車の秀逸なデザインに馴染んでいる。
子どもの頃の憧れであるパトカーと、若かりし頃に気持ちを高揚させられたFDを、トミカは自分の手のひらの上で、自分だけの喜びとしてパッケージングしてくれている。
■そして今夏の新製品はNSX-R! 実車に負けないスペシャリティ・ミニカーだ
そして、この8月に発売された新製品が、2000年から2009年の発売モデルから選ばれた「ホンダNSX-R」だ。日本のスポーツカーのなかでもスペシャル中のスペシャルなモデルで、実車と同年の2002年に発売されている。
ミッドシップでありながら短めなルーフラインや、リアフェンダーからつながるリアスポイラー形状など、他のスーパーカーにありそうでなかった和製スーパースポーツの造形の見事な再現性は、50年間、実車をリアルに再現してきたトミカのなかでも群を抜いている。
今後、10月発売予定の第5弾は、2010年から2019年販売のモデルから選ばれ、12月発売予定の第6弾は、2020年、まさに今年発売されたモデルから選ばれるという。いずれもその車種発表が待ちきれない。
過去に所有した愛車への郷愁、喉から手が出るほど欲しかった車種への憧憬。トミカでは、そのどちらの思いも、手のひらサイズで獲得することができる。上記車種への深い思いをお持ちの人も、そうでない人も、高度なコンセプトの実現に徹してきたトミカの歴史を実感できる同傑作シリーズをぜひチェックしてほしい。
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※本商品は株式会社トーハンのMVPブランド企画として発売されている商品です。(c)TOMY
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