■なぜアウトランダーPHEVの販売は伸び悩むのか
アウトランダーPHEVのユーザーだった私で考えてみたい。まず「なぜ新しいアウトランダーPHEVに乗り換えなかったのか」という点です。
実はエンジンが2400ccになったタイミングで真剣に乗り換えを考えた。外観こそ変化なかったものの、エンジンからモーターから電池まで一新され実質的なフルモデルチェンジをしたからだ。
けれど外観がそのまんま。2013年の発表から7年間経っており、話題性という点で弱い。私の仕事は「新しいクルマ」に乗ることです。
もちろん外観に魅力を感じるのなら問題なし! 私の読者で最近アウトランダーPHEVを購入した人がおり、大いに満足しているという。街中を電気自動車モードで走っていると静かで滑らか。後期型になり乗り心地も改善されているため、本当に快適だ。
実際、良いクルマならモデル末期でも販売台数落ちないケースは珍しくない。アウトランダーPHEVの売れ行きが落ちた最大の理由を挙げるなら、やはり三菱自動車というブランドイメージの低迷なのだと思う。
リーマンショック以後、三菱自動車は自粛に次ぐ自粛。ずっとお通夜のような暗い雰囲気を続けてきている。
考えていただきたい。クルマを買う時は誰だってワクワクします。買うなら元気のあるブランドにすることだろう。暗い雰囲気の三菱自動車を選ぼうと言う人は少ないと思う。
しかも宣伝だってしていない。アウトランダーPHEVが自動車専門誌に登場する機会はほぼなし。ライバル車やクルマ選びの企画対象車としても登場してこないのだから深刻です。
■モデル末期でもアウトランダーPHEVはやり方次第でまだまだ魅力的
よく「好きの反対は?」という話になる。答えは「嫌い」じゃなく「無視」。アウトランダーPHEVに限らず三菱自動車全体が、クルマ業界から無視されてきたのかもしれません。
RAV4 PHVが登場した時くらいアウトランダーPHEVを比較車として使うかと思っていたら、それもなし。このままフェイドアウトしていくんだろうか?
かつてアウトランダーPHEVのオーナーだった私からすれば、次期型車のイメージアップのためにも、最後にもう一頑張りして欲しいと思う。
かつての三菱自動車が得意としていたお買い得の特別仕様車などどうだろう? ナビや自動ブレーキなどフル装備して360万円くらいで買えるモデルを作ったら、まだまだイケると思います!
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