FRスーパースポーツとして高い人気を誇るトヨタGRスープラ。その魅力はパフォーマンスのみならず、流麗なクーペスタイリングも高い評価を得ている。
モータースポーツでも引っ張りだこな存在で、スーパーGTはもちろん、スーパー耐久にも登場。ドリフト競技のD1にも登場している。
この人気を受けて、ミニカーやラジコンも発売されている。取り急ぎ手元に置いておきたいあなたのために、GRスープラの最新模型情報をご紹介しよう。
文:安藤修也/写真:タミヤ
【画像ギャラリー】ちょっとスープラ買いに行ってくる!? トヨタ GRスープラをホビーモデルで楽しむ!
■あの頃憧れたあの名車が復活! 入手するにはハードルが高いGRスープラをホビーでゲット!

1986年の初代A70型誕生以来、「スープラ」といえば、同時代に横溢していた国産スポーツカーのなかでもトップクラスの走行性能を誇り、重厚かつ力強いスタイリングをまとった、筋金入りのスポーツモデルだ。
現在アラフォー以上の世代であれば、自分や、はたまた友人が、歴代どれかのモデルに乗っていたという人も多いのではないだろうか。
昨年、トヨタが満を辞して市場へ投入した、国内3代目となる「GRスープラ」も、強烈なスポーツ性能とマッシブなキャラクターを身につけ、歴代最強モデルと名乗るにふさわしいスーパーマシンに仕上がっていた。
しかし、価格のことをいうのは野暮かもしれないが、その性能に匹敵するだけの高価格設定となっており(499万~731万円)、従来モデルより敷居は高くなっている。
一方、アラフォー以上の世代にとっての少年時代は、ありとあらゆるクルマ系ホビーが大量に登場した時代でもあった。スーパーカー消しゴムはもちろん、ミニカー、プラモデル、RC(ラジコン)カーなど、その例を挙げれば枚挙に暇がない。
さらに、これらはマンガやアニメなどのポップカルチャーから引用されたものもあれば、当然、実車をベースにしたものもあり、まさに我々とクルマとを近づけてくれた存在でもあった。
そこで、入手するにはハードルが高く、いまだ街で見かける機会すらほとんどない、GRスープラをホビーで入手してみてはどうだろうか。
すでにスケールモデルの老舗タミヤからは、プラモデルをはじめ、RCカー、ミニ四駆など、複数のGRスープラがラインナップされている。そのこだわりのセレクトを紹介していこう。
■あのスープラをこの手で操る! 操作する楽しみを味わえるRCカーは組み立てキットと完成品で登場!
■1/10RC トヨタ GR スープラ (TT-02シャーシ) *組み立てキット(RC装置、バッテリーなど別売)(リンク先)
■1/10RC XB トヨタ GR スープラ (TT-02シャーシ) レッド*完成品フルセット(リンク先)

まずは昨年11月に発売されたのが、RCカーのGRスープラ。自分で操る喜びを得られるのがRCカーの特徴だが、同モデルは実車とは異なる4WD(!)さらにサスには4輪独立式のダブルウィッシュボーンが採用されていて、安定感あふれるドライブ体験を味わえる。

ポリカーボネート製のボディは抑揚のあるボディラインを実現化し、さらにサイドミラーやリアデフューザーなどの形状まで再現されており、眺めているだけでテンションを高めてくれる。組み立てを楽しめる「組み立てキット」と「完成品フルセット(レッド)」があるほか、9月には「完成品フルセット(ホワイト)」も発売される予定だ。

■細部まで眺めて楽しみたいあなたはプラモデルで! 製作中はトヨタの職人気分も味わえる!?
■1/24 トヨタ GR スープラ(リンク先)

RCカーの後を追う形で、昨年12月に発売されたのが、プラスチックモデル組み立てキット。

細部まで忠実に再現されたグラマラスなエクステリア、6灯のLEDレンズを組み込んだヘッドライト、右ハンドル仕様と左ハンドル仕様を選べるインテリア、そして2分割構成のホイールなど、そのこだわりたるや、眺め始めると、数分間は視線を離すことができないほど!

緻密であるがゆえに、オーナーになった妄想が頭の中に膨らみ続ける。プラモデルというのは、もちろん制作過程も楽しいが、リビングや自室に一台置いてあるだけで、人生が少し豊かになった気がするものだ。
■作る走る遊ぶ! 入り口は広く奥は深いボビーの決定版はミニ四駆!
■1/32 ミニ四駆PROシリーズ トヨタ GR スープラ (MAシャーシ)(リンク先)

そして、今年1月に登場したのが、ミニ四駆のGRスープラだ。低摩擦樹脂ローラーを装着するため、バンパー下部がなく、スタイリングの再現度という意味では、若干他のモデルとはベクトルが異なる。
しかしその一方で、低く、塊感、剛性感のある力強さという点ではGRスープラのホビーモデルのなかでは異能の存在である。なによりミニ四駆らしく作りが頑丈であり、手軽さ、コレクション性も抜群と、大人だけでなく、子どもにとっても理想の愛車となってくれる。

それぞれのシリーズで世界観が異なる、タミヤのGRスープラ各モデル。もし人生の黄昏時を迎えていたとしても、これらが手元にあれば、ホビーに熱中したあの時代を懐かしむことができる。
そもそも愛車というものは、自分自身を投影する存在である。そのキャラクターに子どものようなあどけなさが見え隠れしても、どこか大人になりきれないような部分があっても、それはそれでいいのである。
もしあなたがGRスープラに憧れを抱くなら、3台のホビーのいずれか、またはすべてを入手し、眺めて、走らせ、コレクションして、楽しむべきだ。そしていつかは実車も……と妄想をするのは勝手なのだから。
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*画像はそれぞれ組み立て、塗装したものです。
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