すべてのドライバーが、いずれは直面する(加齢による)運転免許の返納。もしかしたら自動運転技術が発達して「自分で運転するということ」のパラダイムシフトが起こるかもしれませんが、どうもそれには(短く見積もっても)十数年はかかりそうです。
だとしたら、自分と自分の家族のために、「自分の順番が回ってきたらどうすればいいか」、「どういう制度を整えておけばいいか」を考えておくべきでしょう。
警察庁の統計によると、2018年から2019年にかけて、高齢者の運転免許自主返納者は急増したそうです(421,190件→601,022件で142.6%)。
もちろん人口が集中する都市部での免許返納も大事ですが、高齢化が進み、公共交通が行き届いておらず、「クルマがないと買い物にも年金をおろしにいくこともできない」という地方でも、免許返納は深刻な問題となっています。
ではどうすればいいか。どんな制度がいいか。モータージャーナリストの諸星陽一氏に、現状の問題点と考える材料を伺いました。
文/諸星陽一 写真/Adobe Stock(jörn buchheim@Adobe Stock)
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