ステイホームなのに二輪事故はなぜ増えた? 東京都が53年ぶりワーストの死亡事故数

 自動車乗車中は201人減の882人だったのに対し、原付を含む2輪乗車中は16人増の385人。自転車(14人減の419人)、歩行中(174人減の1002人)も減少しており、バイクのみ増加している。

 年齢別で見ると、最多は50代の89人。20代の86人が続いた。この年代が多いのは、都内とまったく同じ傾向だ。

 2輪事故の原因や状況に関する詳細なデータは未公表だが、時間帯別では「昼」(アバウトな7時ごろ~17時ごろ)に19人増の199人、「夜」(19時ごろ~明け方)で5人増の125人、「明」(日の出前後1時間)で6人増の12人だった。通勤時間帯にかかっており、やはり事情は都内と同様であると推測できる。

年代別の増加数では16人増の20代が最も多く50代(14人増)も目立つ。東京都内と同じ傾向だ(警察庁「令和2年中の交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況等について」より作成)
年代別の増加数では16人増の20代が最も多く50代(14人増)も目立つ。東京都内と同じ傾向だ(警察庁「令和2年中の交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況等について」より作成)

 振り返ってみれば、2020年にはバイクによる交通事故のニュースも多かった。移動の自粛が求められたにも関わらず、ツーリング先での事故が多発。首都高速でいわゆるルーレット族が出没し、PAが閉鎖されるなどストレスを発散するかのような動きも目立った。

 2021年3月下旬現在、一都三県でも緊急事態宣言が解除され、ワクチン接種も始まりつつある。とはいえ、交通状況を含め、先行きは不透明。我々にできることは、今後も気を引き締めて運転するほかなさそうだ。

【画像ギャラリー】あの時期都内の道はガラガラだったが、そこでどうして事故が増える?

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