■設計コンセプトを見直せばまだ間に合うのではないだろうか..
今やミニバンが(かつての)セダンの役割を担う時代なのだ。
Lクラスに目を向ける人は顕示欲の強い人が多いから、現行型の、LクラスかMクラスかわからない中途半端な立ち位置のオデッセイは選ばない。
近頃の毎月の販売台数を見てみると、現行型オデッセイより5年も前に登場した三菱デリカD:5のほうが月平均の販売台数は多い。その理由は三菱らしい個性派のミニバンだからだ。直球勝負の潔さを持っている。ホンダだって「ホンダらしさ」を持つ尖ったミニバンでないと、うるさいミニバン派は見向きもしないだろう。
意識して車高を下げたエリシオンと同じ失敗を、今のオデッセイも演じてしまっている。今やオデッセイはホンダのフラッグシップミニバンだ。だが、車格はMクラス寄りだし、メカニズムも取り立てて素晴らしいといえるものでもない。だから割高感を強く感じてしまうのである。
フラッグシップで押すなら風格や押しの強さが必要だったのに、スポーティ方向にこだわり、ファミリー層を逃してしまった。
デザインもホンダが好きなファミリーが好むものとはほど遠い。時代は速い流れになっているのに、気がつかなかったホンダとオデッセイ。ユーザー不在の設計コンセプトを見直そう。まだ間に合う、がんばれと、初代オデッセイファンのわたしは願っている。
コメント
コメントの使い方