■スマートインターチェンジ
SA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)、バスストップから乗り降りできるように設置されたスマートインターチェンジ。全国でスマートインターチェンジを設置している箇所は96カ所ほどで、現在事業中の箇所は62カ所、準備段階のものは15カ所と、年々増殖中だ。
あしかけ6年、総事業費は約26億円
そのなかで、今年以降に開通が予定されている寄居PAスマートインターチェンジ(埼玉県)の場合、測量、設計を含めた事業開始が2012年度→用地買収が2013年度→文化財発掘調査&工事が2014年度→2018年以降供用開始予定というスケジュールになっている。総事業費は約26億円だとか。
■F1マシン
開発には1年半の長期間が費やされる
少し古いデータになってしまうが、2007年のF1マクラーレン・メルセデスのMP4-22は下の表のような開発スケジュールで登場した。おおむね開発期間は1年ちょっとだ。
このMP4-22はその前年の2006年シーズンを戦ったMP4-21が走行する前に始まっていた。エアロダイナミクスのコンセプトスケッチやクラッチ、ギアボックスの設計に関する会議は2005年12月にスタート。4500個もの部品と3500枚の工具設計図が使われた。
チームによって違いはあるが、当時での開発費は150億~600億円というから、現在のF1ではさらに高騰しているはずだ。
■新型車
経営会議から5~6年、正式なゴーサインから3~4年
新車開発のスタートはまずメーカー全体の事業計画のなかで、中長期戦略としてどのカテゴリーにどのような車種を投入するかといった全体的な計画を決めるのが、5~6年前。この計画をもとに「商品企画部」と「技術部」が会議を重ねて具体的なコンセプトを提案し、会社としての承認を受けてプロジェクトがスタートする(3~4年前)。
この段階で、新型車開発の要といえるチーフエンジニア(以下CE)が選任される。CEの仕事は陣頭指揮を執って開発チームを動かして新型車を作っていく。企画を渡されたCEは1年から2年の時間をかけてマーケティング部や先行開発部門、デザイン部門などに足を運び、商品概要を具体的な形にしていくのだ。
こうして企画の概要がまとめ上げられ、開発予算の算定ができると経営陣に上げられ承認を得るが、当然練り直しもある。
CEが、先行開発チームが開発したエンジンやトランスミッションなどの技術を受け継ぎ、開発試作車を作り、デザインチームに具体的なコンセプトやパッケージングを伝えてデザインが出来上がるのが、おおよそ発表日の1年半~2年前あたりとなる。
こうして各部の検討が一段落すると生産部門に移管され(1年前)、工場での生産性の確認やそれに伴う設計変更、デザイン変更などの作業に入り生産試作車によるテストを経て発表、発売を迎える。
開発予算は、エンジンやトランスミッション、プラットフォームも一新する新規投入車だと約1000億円、エンジンやトランスミッションが現行型からのキャリオーバーだと約300億~500億円かかるとされる。
■【番外コラム】東京モーターショーのコンパニオンが檜舞台に立つまで
体調管理も超重要!
モーターショーの華といえばコンパニオン。毎回、各メーカーのブースを華やかに盛り上げてくれる。ではこのコンパニオンの皆さま、いつ頃どうやって決められているのだろうか?
東京モーターショーの場合、コンパニオン募集は各メーカーが(開催年の)4月から開始。5月までにオーディションが行われ、合格者はマナー研修やクルマなどメーカーの自社製品商品知識研修を受け、10月の本番に臨む。
東京モーターショーはクルマ界で最も格式のあるイベントとなるため、その競争率は高く狭き門のようだ。オーディション合格のカギを握っているのは、やはりアピール力で、これは一般企業への就職活動にも通じる要素。
さらに本番までの体調管理と体型の維持も、コンパニオンならではの重要事項となる。費用(ギャラ)はブースによって異なるが、1日あたりの日当で、国産自動車メーカー>輸入車メーカー(インポーター)>部品メーカー の順で金額の高低があるそう。とはいえ研修も入れると1ヶ月近く拘束されるため、この仕事はコンパニオンにとって羨望の的だとのことです。
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