東京パラリンピック閉会式を迎える2021年9月5日。早朝より雨の降りしきる都内で、皇居や東京ドーム、浅草寺など主要な名所を巡るコースを車いすマラソン(男女)のほか、視覚障がい(男女)、上肢障がい(男子)マラソンが午前6時30分よりそれぞれスタートした。
当日は、パラリンピックマラソンの開催にともない早朝4時30分より23区内の各地で交通規制が開始。各コースも6時には(自動車だけでなく)歩行者や自転車もコース上の横断を禁止され、事情を知らないドライバーが戸惑う場面もあった。
新型コロナウィルスの感染防止対策として観戦自粛が呼びかけられていたが、自宅の目の前がコースになるということや、通勤通学途中の歩行者が熱心に観戦する様子があちこちで見られた。
車いす選手らが颯爽と雨にぬれた路面をもろともせず、しっかりとした腕さばきでコースを進んでいく。コーナーもハンドルリム(後述)とフロントブレーキを巧みに操作し減速していく光景が印象的だ。
文・写真/有村拓真
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