記録より記憶に残せ!! 強烈なデザインで日本車史に残った名車4選

スバル アルシオーネSVX(1991年~1997年)

やっちまったなぁ~!? 記憶に残りすぎる個性派グルマ
キャビンの周囲はすべてガラスで覆われるというグラスtoグラスの構造という斬新さと流麗なフォルムは絶賛された。全面ガラス張りとはいえキャビンは高い剛性を確保していた

 またか~と思う人もいるかもしれないが、やはり個性の強すぎたクルマとしたとりあげないわけにはいかないのが、アルシオーネSVXだろう。

 スペシャルティクーペ、アルシオーネの後継モデルとして、バブル真っ只中の1991年に登した、アルシオーネSVX。デビューした当時、最も注目を集めたのはイタルデザインのジョルジェット・ジウジアーロが手掛けたエクステリアデザインだ。

 天井以外のフロント・サイド・リアウィンドウすべてに3次曲面ガラスを採用した、戦闘機のキャノピーを思わせるドーム型のラウンドキャノピーは実に斬新。また、すべてのピラーがガラスの内側に隠すように配置するヒドゥンピラーとするなど、今までの国産車にはなかったこだわりの設計が施されていた。

 Cd値0.29という当時としては驚異的な空力特性を実現した美しい流線形のフォルムも大きな話題となった。

 しかし、このこだわりの塊とも言えるエクステリアデザインが仇となり、優れた走行性能などの他の部分への注目度は低く……。

 結果的に、4年という短い販売期間の総販売台数は約6000台……。セールス的には大失敗だったクルマだが、その個性の強さは歴代のクセ強グルマのなかでもトップレベル。

 皮肉なことに、中古車となってからはその人気はうなぎ上り。新車価格が284~400万円だったのに対し、中古車価格は400万円を超えるものも多数で、高値のものだと800万円を超えるものも! 新車時には不人気だったが中古車市場での人気は爆上がりの典型とも言えるクルマとなってしまった……。

【画像ギャラリー】魅力たっぷりの個性派グルマをもっと知ろう(20枚)画像ギャラリー

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