北米ユーザーのニーズとのズレも撤退の原因!? マツダ CX-3、MAZDA6
同じく北米で2021年に販売終了が決定したのがマツダのCX-3とMAZDA6だ。どちらも日本国内では販売が続いているが北米の現地法人のホームページでは2021年モデルのMAZDA6は残されているものの、すでにCX-3の姿はない。
MAZDA6はもともと国内ではアテンザの名称で販売されていたセダンで、2019年のマイナーチェンジのタイミングでグローバルモデルとして位置づけられたことで名称を統一。国内では根強いファンを持つモデルだ。
北米での販売終了の理由のひとつは、日本同様、北米でもセダンカテゴリーの市場は低調であり、MAZDA6もそのあおりをくったことと言われている。また、新型コロナの影響も大きかったことは事実だろう。そのため現在では、MAZDA6よりも安価なMAZDA3に車種を絞っての販売となっている。
一方のCX-3は市場的にはいまだ活気があるはずのクロスオーバーSUV。同じCXシリーズであるCX-5、CX-30と比較して、コンパクトなサイズ感で、狭い道路や街乗りでも快適な運転を楽しめるモデルとして国内では人気のモデルだ。
しかし先に紹介したホンダのHR-V(日本名:ヴェゼル)が好調なことからもわかるように、道路事情の異なる北米ではこうしたコンパクトボディに対する需要は少なかったのか、ひと回り大きいCX-30のほうが人気を博している。こういった事情もあり、CX-3は車種整理の対象となってしまったと考えられる。
ただし、北米ではCX-3が販売終了となるかわりにオフロード色を強調したCX-50が追加される予定となっている。
ただし、2022年以降にフルモデルチェンジが予想されているMAZDA6とCX-3。もしかしたら、北米市場への再登板もあり得るかもしれない。
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