どこが違う? 性能差は? 知ってるようで知らないガソリンの真実


■ハイオク仕様のエンジンにレギュラーガソリンを入れてもOK?

 ハイオク指定のクルマ(エンジン)にレギュラーとハイオクを入れ替えることに意味はあるのかという疑問についても触れておこう。

 まずはレギュラーとハイオクの燃料として基本となる成分に大きな違いがないことを確認しておきたい。ハイオクにはオクタン価が高めるための添加剤の効果で高出力時のノッキング防止効果が得られ、前述のようにシリンダー内のスラッジ(汚れ)発生を抑える清浄剤が加えられているから燃費向上の効果があるにしても、エンジンのパワーアップなどへの直接的な効果は期待しない方がよいだろう。

 自動車メーカーのあらゆる状況に対応するエンジン技術は素人には想像できないレベルにある。考えてみてほしい。自動車メーカーが製品を送り出す世界の地域には、欧米などに比べて清浄性の低い低品質な燃料しか使えない国が存在する。

 それでも無事に動くエンジンを仕立てなければならない義務と責任を自動車メーカーは負っている。だからこそ、ハイオクとレギュラーの差などは、ノックセンサーの装着やECU(エンジン制御ユニット)に燃焼方法のプログラムを用意して対応するなど、エンジンが動かなくなることなどまずあり得ない。

 ただし、ハイオク指定のエンジンにレギュラーを使用すれば、高圧縮比仕様や直噴エンジンの場合など、燃費や加速性能、耐久性に差が生じる可能性が高い。自分のクルマを“安全・安心”して使いたいのなら、自動車メーカーの指定に従うべきだ。

 それでも、自分のクルマに対するモラル(?)をおろそかにしてまで、継続的な“安物買い”が最終的な“銭失い”になっても後悔しないと言い切れるのなら、あえて止めはしない。

■これも知っておきたい!再編が進む石油元売り各社とシェア

ついに出光興産と昭和シェル石油が経営統合することになった

 2019年4月に出光興産と昭和シェル石油が経営統合されることが2018年7月、正式に決まった。昭和シェル株を出光株に交換する方式で、今年10月に両社が臨時株主総会を開き、2019年4月に昭和シェルは出光の完全子会社となる予定だ。

 2015年7月に両社の協議が開始してから3年が経過したが、約28%の株を持つ出光の大株主である創業家の猛反対もあり、経営統合は頓挫しかけていた。しかし、ここにきて経営統合に創業家側が同意したことで急遽、決まった。2000年代に入ってから再編が進んでいた石油元売り業界は、出光&昭和シェルとJXTGホールディングスとの2強体制に入る。

 米国のエクソンモービルなどといった外資系はすでに日本市場から撤退しており、2009年のエネルギー供給構造高度化法以降、経済産業省が石油精製設備の廃止などを進めたことで再編が進んだ。

 そこで2017年4月に生まれたのがJXTGホールディングスで、国内シェアの半分を握っている。出光&昭和シェルのシェアは足して30%超といったところで、コスモ石油、太陽石油、キグナス石油で約20%となる。

※クイズの回答/一番左のビーカーに入っているグリーンが軽油です。中央がハイオクガソリン、右側がレギュラーガソリンです。ガソリンは軽油と灯油と区別するためにJIS規格で決められオレンジ色(本来は無職透明)に着色されていますが、レギュラーとハイオクの区別は付きません。意地悪な問題ですみませんでした。

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