レアもの中期型セドリックパトカーは今も現役!!
神奈川県北西部に位置する秦野警察署交通課には県費導入の中期型セドリックが活躍していた。1996年に県費で導入されたパトカーで型式はYPY31、エンジンはVG30とスペックは佐賀県警のセドリックと同様だ。中期型のセドリックパトカーは全国的にも多くなく、珍しい年式のものとなる。パトカーといえばセドックというようなことが言われていたくらいメジャーな車種だったが、古風なフォルムや黒のド鉄ホイルがカッコよさを増している。赤色灯もブーメランタイプではなく、バータイプの散光式警光灯という古いタイプのものが屋根に鎮座している。
交通課所属なので、普段は事故対応などで活躍していた。車歴26年というご長寿車だけあって、速度取締には従事していないとのことだが、シートベルト未着用など軽微な交通違反の取り締まりで活躍した実績も。このような業務以外には、管内の祭礼警備やイベントで活躍しているとのことだったが、昨年11月初旬に高齢にもかかわらず異動が決まり、現在は秦野署を離れて他の部門で余生を過ごしているということだ。
25年もの!! R33 GT-R 4ドア交パはイベントで活躍
最後にご紹介するのは第二交通機動隊に所属するR33 GT-Rオーテック仕様だ。1998年に県費で導入された。型式はBCNR33改、エンジンはRB26DETTを搭載している。前面警光灯はかつてメジャーであった覆面パトカー用に装着するのが一般的な、オートカバータイプのものが備わっている。ナンバープレートも同車に限っては異動せずそのまま活躍しているため、「相模88」と今時珍しい2ケタナンバーで運用され続けている。
管内には自動車専用道路なども有しているため、高速走行時に有利なバグガードという文字通り虫をはじめとする飛散物からフロントガラスのダメージを軽減する透明の板が備わっている。この装備は2000年代初頭に配備されていた170系クラウンや三菱ギャランVR-4などに装備されていたが、以後は外部突起物などの法改正に伴い装着されなくなった。
同車は普段、交通安全運動の啓発イベントなどで県内各地に展開している。他にも年始の恒例行事となる箱根駅伝でも規制状況確認等でルートを走行するなど、その勇姿を見たことのある方も多いのではないだろうか。
発売当時、R32と違って人気がないと言われていたR33だが、近年のブームで同車の人気が上がっており、プレミア価格が付いているものも。海外でも人気を博しているが、オーテック仕様の4ドア車はさらにレアで取引されているようだ。この4ドアGT-Rは埼玉県警に覆面仕様が2台存在した。
GT-RといえばかつてR32もパトカーとして国費で配備され、全国各地でその勇姿を見ることができた。国費仕様はフェンダーミラー仕様だったが、神奈川など一部は県費でも採用され、ドアミラー仕様が存在したことや、覆面パトカー仕様(パトカーを改造したとも言われている)も存在し、神奈川県警察はGT-Rパトカー天国とまで当時言われていた。現在では車種自体の価格が大幅に上昇したため、国や県の予算で買うことは難しくなったが、栃木県警のように寄贈という手もあるので、パトカーとして活躍してほしい車種があれば、寄贈してみてはいかがだろうか。
【画像ギャラリー】パトマニア大注目!! 神奈川県警の超レアパトカーを詳細取材、細部に迫った!!(12枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方日本製旧車スポーツカーを専門的に窃盗する窃盗団は、個人所有onショップ所有固体を奪らず国家公務所有車固体を狙え無いの?
腰抜けなんだな?じゃあ、個人所有の車両も狙うなよ?