毎回設定するの面倒くさすぎる……そうアイドリングストップとブレーキホールドはエンジンを切るたびに設定がリセットされるクルマがなぜか多い。これ一体なんでなの!? アフターパーツに頼るしかないのか!?
文:小鮒康一/写真:ベストカー編集部
■エンジンを止めると再設定が必要!! ちょっと残念な便利装備とは!?!?
便利装備ではあるが、中にはオフにしたくなるシチュエーションもある。
例えばアイドリングストップでは車種によってはエアコンが送風に切り替わってしまうため、真夏や真冬などはあえてアイドリングストップしないようにオフにする人。
あるいは、毎回エンジンが停止して再始動するのを煩わしく思う人などもオフにするケースがある。
しかしこの機能、一度エンジンと停めてしまうと、再始動したときは再びアイドリングストップはオンに、ブレーキホールドはオフになる車種がほとんど。果たしてなぜなのだろうか?
■え!?!? 数字のためだったの!! 燃費と戦うメーカーの苦肉の策!?!?
これについては諸説あるものの、アイドリングストップに関しては燃費性能をテストする際に、エンジン始動時にオンになっていないとせっかく燃料消費を抑えるための装備なのに機能せず、カタログ燃費の数値に影響してしまうからというのが大きな理由のひとつのようだ。
そのため、アイドリングストップ機能の有無がある車種では個別にカタログ燃費の数値が記載されていたのがなによりの証拠といえる。
■安全のための設定だった!! 賢く使って安全運転を目指そう!!
ブレーキホールドについては、基本的に電動パーキングブレーキを用いた機能となっている。
極端な急坂などではブレーキホールドの機能で停止保持が確実にできない場合もあるようで(ただい非常に極端な勾配でない限りはほとんど問題ないようだが)、100%の機能ではないため、ユーザー側の判断でオンにして使ってね、という意味も含まれていると言われているのだ。
とはいえどちらも常にオフ、またはオンにしておきたいと考える人も多いようで、アフターパーツメーカーから設定を記憶させるアイテムがリリースされているほか、近年の車両の中には純正で設定を記憶できるようなものも登場しているので、今後はそのあたりの変化があるかもしれない。
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コメント
コメントの使い方ブレーキホールドに関しては記憶しないと危ないと思います。ブレーキホールドがオンのつもりになっていて、足を離したらクリープで車が進んでしまい、焦ってブレーキを踏み直すような挙動の車が最近散見されます。踏み間違い事故の誘発になりかねません。