東京オートサロン2024では各チューニングパーツメーカーは新製品や、これからの製品化を見据えたプロトタイプモデルを出品している。そこで今回注目したいのがリフトシステム付きサスペンションだ。
文:加茂新/写真:加茂新
■エアサスじゃない!! 走りもイケて、コンビニの段差も怖くない車高調があるってマジなの??
リフトシステム付きサスペンションとは、通常の金属製スプリングで車体は支えるが、圧縮空気によってゴム製エアバッグをふくらませることで車高を上げることができる機構を備えたサスペンションのこと。
完全にボディをエアバッグで支えるのはエアサスと呼ばれるもので、電車やトラック、バスなどにも使われていて、普通車の世界でもドレスアップチューンでは定番。
しかし、その耐久性や走行性能となると微妙な点も多かった。
リフトシステム付きの場合、通常の走行はいわゆる車高調で走れるのでサーキット走行から普段乗り、高速道路とシチュエーションを問わず存分に走りを堪能できる。
そして、コンビニに入るとか、駐車場の段差を超えたいというときだけリフトシステムのエアバッグを膨らませて一時的に車高を上げて段差をクリアする。
車高を上げたまま速度を上げて走行はできないので、緊急時にリップスポイラーやバンパーが路面に接触するのを防ぐ機構だ。
ちなみに灯火類がついていないバンパーやリップスポイラーは最低地上高規定には抵触しない。
今回のオートサロンで注目したいのはサスペンション大手3社が参考出品とはいえ、リフトシステム付きサスペンションを発表したこと。
■HKSも出品!! これは新たな定番になるかも!?
チューニングパーツ最大手のHKSは、R35GT-R用にリフトシステムの老舗であるロベルタカップを装着したサスペンションを展示。
ロベルタカップとの組み合わせを前提に設計しているようだ。
■BLITZも開発中!! 意外とリーズナブルかも!?!?
リーズナブルな価格とクオリティの高さで支持されているBLITZは、「ZZ-R AIR」としてこれまでのサスペンションキット「ZZ-R」にエアバッグによるリフトシステムを備えた車高調を展示。
まだ本格的な開発はこれからとのことだが、市販前提で進めているとのこと。ストローク量やケース長が変わるのでこれまでのサスペンションに追加はできず、専用モデルを購入することになる。
気になる価格はサスペンション+自動遠隔減衰力調整機構DSC-PLUS+リフトシステムで50万円くらいでは!? とのこと。
高いと思われるかもしれないが、現在の実勢価格から考えるとリフトシステムの価格は10~15万円程度で、これまでのものよりもかなりリーズナブルになりそう。
コメント
コメントの使い方TEINの方式すばらしい!EDFC付きの車高調を買ったばかりですが、ぜひとも続報を伝えて欲しいです