『頭文字D』名勝負列伝07 プロレーサーと拓海がいざ勝負!! ハチロク対シビックR編

『頭文字D』名勝負列伝07 プロレーサーと拓海がいざ勝負!!  ハチロク対シビックR編

 クルママンガの金字塔、『頭文字D』(しげの秀一著)を彩る名勝負を紹介していく本連載、今回は、主人公の拓海が「プロジェクトD」に参加した後、栃木の「東堂塾」との間で勃発した実力派チーム同士のバトル。最終的に、プロレーサーを巻き込んで大騒ぎに至るのだが、さてその顛末は?
(第21巻 Vol.244「第1コーナー」~Vol.257「怒涛のゴール(後編)」より)。
文:安藤修也 マンガ:しげの秀一

■連載第1回 激闘の「vs.RX-7(FD3S)編
■連載第2回 ハンデ戦「vs.シビック(EG6)編」
■連載第3回 至高の存在「vs.RX-7(FC3D)編」
■連載第4回 因縁の「vs.ランエボIV編」
■連載第5回 高橋涼介大活躍 「RX-7対ランエボIII編」
■連載第6回 エンジン載せ替え対決「ハチロク対ハチロク編」

【登場車種】

■先行:トヨタ・スプリンタートレノ(AE86型)
→ドライバーは藤原拓海。ついに高校卒業。そして、「いずれプロのドライバーになる」と意中のなつきに告白し、その夜、なにか別のものも卒業!? 目標実現のため「プロジェクトD」に参加する。グループAのエンジンが搭載されたリボーン・ハチロクは、今回、バトル前にカーボンボンネットを採用して軽量化を実施。

■後追い:ホンダ・シビックタイプR(EK9型)
→ドライバーは舘智幸。東堂塾OBのなかでも「伝説の男」と呼ばれるほどの実力を持つ。現在はプロのレーシングドライバー(カテゴリーは不明)だが、壁につき当たり煮詰まっている状態。搭乗するのは「デフがガリガリいう」レーシングカーのようなチューニングが施された東堂商会のデモカーだ。

【バトルまでのあらすじ】

 高橋涼介が県外遠征チーム「プロジェクトD」を立ち上げた。メンバーに誘われたものの、いまいちふっきれない拓海。しかし、単独で須藤のランエボを撃破し、続いて親の代からの因縁、小柏カイのMR2を撃破。ホクホク顔で「プロジェクトD」へと加入した。

 今回、この「プロジェクトD」が勝負を挑んだのは、元ラリーストのショップ社長が始めたドラテク教室がベースの「東堂塾」。涼介が「エンペラーの須藤レベルがゴロゴロいる」と警戒するも、「現役最強」と名高い二宮大輝のシビックタイプRを拓海が撃破し、高橋啓介のRX-7も酒井のインテRターボに勝利した。

 ショックの東堂塾生たちは、東堂塾のOBで、現在プロレーサーの舘智幸パイセンに連絡。舘は大輝のシビックに乗って、拓海のコースレコードをあっさり塗り替えるも、「シロウト相手に公道レースをやるつもりはない」とつっぱねる。しかし、「お前が欲しがっている答えが見つかる」と東堂会長の口車に乗……説得され、参加を決意! いよいよ真打ち登場となる。

 東堂塾からプロジェクトDヘ届いたリベンジバトルの条件は、「上りと下り半々の複合コース@栃木」と「ドライバーは一人のみ」。涼介は、拓海と啓介のどちらが走るかは現地で決めると言い放ち、FD&ハチロク両車がスタンバイ。そしてバトル当日、参加車は……まさかのハチロク!! 当然、東堂塾もパワーのあるFDがでてくると思い込んでおり、肩透かしをくらう。

次ページは : 【バトル考察】

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