全館訪問取材 中村元の全国水族館ガイド125 本日(6/4)発売

令和最初の「平成の水族館」集大成　

　水塊水槽、天空のペンギンなどで現代の大人を魅了した水族館プロデューサーの中村元氏が、作り手と観覧者の両方の視点で、全国の水族館125館を総チェック!ため息が出るほどの美しい水塊写真と、マニアも唸る深い解説で、水族館の魅力をお届けします。

　また、パフォーマンス、個性的な水族館、展示などの様々な視点からの全国の水族館ベスト10を掲載しました。

　このガイドのなかから、サンシャイン水族館、北の大地の水族館 山の水族館を紹介し、写真でおたる水族館、 アドベンチャーワールド、しものせき水族館 海響館を見に行きます。少し旅に出かけましょう。

サンシャイン水族館（東京豊島区）

　東京都豊島区にあるサンシャイン水族館を紹介します。池袋駅から徒歩で約10分、東京メトロ有楽町線東池袋駅から徒歩約5分と駅から近い水族館です。地下駐車場があるので、クルマでも行けます。筆者である中村元氏が展示プロデューサーとして関わっています。

　現代のめまぐるしい日常の中で、ふと心に乾きを感じたとき、潤いを求めて首都圏の人々が訪れるのが「天空のオアシス」サンシャイン水族館。

　2011年に最新の「水塊」を持つ水族館として生まれ変わったサンシャイン水族館が、2017年さらに進化を遂げました。その名の通りサンシャイン(＝心地よい陽光)をまとまった新たな天空のオアシスとして再び生まれ変わりました。

　そして天空のオアシスを象徴するのが、都会の空を泳ぐ天空のペンギンと天空のアシカたちです。青空を借景にすることでどこまでも広がる海を再現したこの特徴的な展示は、私たちをまるで動物たちと同じ海にいるかのように錯覚させます。地球と命の輝きを感じる至福の時を感じることができます。

　屋内は、水槽の奥行き感を視覚的に創るさまざまな手法によって、無限に広がるリアルな海の世界を実現させています。ビル10階にあたる1階部は、コバルトブルーに彩られた海のゾーンで、サンシャインが水中に届くような水槽づくりが心がけられています。

　「サンゴ礁の海」水槽、大水槽「サンシャインラグーン」があります。多くの水族館では関心を集めにくい暗めの水槽に工夫を凝らし、計算し尽くした証明によってその生命を浮かび上がらせることで、観覧者を惹きつけます。

　また、ビル11階にあたる屋内2階は陸水域エリアがあります。1階から一転して緑の光があふれる展示へと変化していきます。

　大人が童心に戻る必要はなく、大人は大人の感性で、十分な潤いと癒しを得ます。また子どもは子どもで驚きの水中世界を見つけられる水族館です。

北の大地の水族館 山の水族館（北海道北見市）

　北の大地の水族館 山の水族館は、北海道北見市の大雪山にほど近い内陸にある淡水水族館です。電車、バスまたはクルマを利用して向かいます。

　この水族館には世界初の水塊が2つもあります。

　まず最初の世界初は、滝壺を下から眺める半トンネル水槽です。瀑布によって真っ白な泡が巻き起こる激流に、北の大地の美しい魚オショロコマが翻弄されながらも泳ぎます。躍動感たっぷりな水槽を見に行きましょう。

　もう1つが凍る水槽です。この水族館がある北見市温根湯は冬になるとマイナス20度を下回る道内でも極寒な地域です。その寒さを利用しているのが、「四季の水槽」です。この水槽は冬期になると凍り、分厚い氷の下にじっと耐える渓流の魚たちを見ることが出来ます。真冬に訪れるのに限ります。

　また、この水槽は、季節によって様々な表情を見せてくれます。夏には白波が立つほどの急流が水槽内で再現され、今までの水族館にはなかった躍動感あふれる水塊を楽しむことが出来ます。

　さらに、イトウの水槽とアマゾンの巨魚水槽では、生きたニジマスを与える「いただきますライブ」が高評価を得ています。この水族館では、私たちは魚や家畜など他の生き物の命を奪って生きているということを思い出してもらうための、北海道ならではの食育活動を行っています。

　ここからは、突然ですが、写真で水族館を巡りましょう。文章にはなかった魅力にせまります。

おたる水族館(北海道小樽市）

アドベンチャーワールド(和歌山県西牟婁郡 )

しものせき水族館 海響館(山口県下関市)

クルマで水族館へ Let’s Go!!

　ガイドを読んで、全国各地の水族館を見てみましょう。家族、友達や恋人と行った思い出の水族館、学校の社会科見学で行った水族館が掲載されています。全国の水族館が掲載されてるので、行ってみたい水族館を見つけましょう。　　　

　また、ガイドを持って、様々な水族館へ行きませんか？

　水族館へ行く際は、公共交通機関を使ったり、クルマでドライブしながら水族館へ行きましょう。 駅から遠い水族館もあるので探索しましょう。

　 自分にとっての「特別な」水族館が見つかるかもしれません。

書籍情報

書籍名：全館訪問取材 中村元の全国水族館ガイド 125
著者名：写真/著　中村 元
発売日：2019年06月04日(電子書店は06月06日発売）
判型：B5　
ページ数：224ページ
価格：本体2,700円（税別）
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