「SF25」を活用した共同輸送を本格スタート
日本のトラック輸送業界は深刻なトラックドライバー不足と高齢化に直面。少子高齢化に伴う労働人口の減少が進むことで、今後はますます人材確保が困難になると見られている。
これを受け、国交省はトラック輸送の省人化を推進するため、2016年9月に「ダブル連結トラック実験協議会」を設立。特車通行許可の車両長の基準を従来の21mから最大25mまで緩和するとともに、1台で大型トラック2台分を輸送可能な「ダブル連結トラック」を実用化するため、新東名高速を中心とするフィールドにおいて実証実験を実施。
そして、一般社団法人 全国物流ネットワーク協会と、その会員企業である西濃運輸、日本運輸、日本郵便、ヤマト運輸の4社はこのほど、連結全長25mの「スーパーフルトレーラ25(SF25)」を活用した共同輸送を開始した。
3月28日にはヤマトグループの総合物流ターミナル「関西ゲートウェイ(大阪府茨木市)」で出発式が行われた。今回の取り組み後には、今後の台数アップとともに、さらなる企業参加も呼びかけ、共同輸送のメリット拡大を図っていく方針だ。今回は「競争」から「共創」へと変貌を遂げる幹線輸送の「最前線」をレポートした。
特集「世界の特装車」パート11 世界のEV特装車を集めてみました
前号のハイブリットトラック×特装車の特集に続くのは、やはり電気トラック×特装車。もっとも、世界的なEV化への流れという割に、特装車への活用例は限られているのが実際のところだが、電気トラックの「実用化寸前モデル」が相次いで登場し、少しずつ用途の広がりが見えてきたのも事実。というわけで、今回はバッテリーEV(BEV)トラック×特装車の最新情報をお届けする。
欧米(そして日本)では、BEVトラックの実用化が目前に迫っており、実証実験を兼ねた商用運行がスタートしている。特に大型トラックベースBEVは、20年前はほぼ存在していなかったが、いまやダイムラー、ボルボ、TRATON、DAFが形し、その技術をグループ会社に展開している。
航続距離が短いので、基本的には短距離の都市内運行用途だが、配送車、冷凍車に加え、都市内運行セミトレーラを牽引するセミトラクタも登場している。また、様々な用途で運行しているBEVトラックについて車体写真とともに詳しく紹介する。
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書籍情報
雑誌名:ベストカーのトラックマガジンfullload(フルロード) VOL.33
講談社ビーシー/講談社刊
発売日:2019年 6月 10日
判型 :A4判
定価 :1,200円(税別)
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