ハッチバックが主流のなか、2ドアクーペで戦えるのかも課題
もうひとつ、ボディ形状も課題だ。かつては2ドアクーペで参戦していたマシンが多くあったが、90年後半から、ラリーマシンのボディ形状がハッチバックへと移行した。幅が広くて最高速重視のサーキット走行と違って、狭い道で高い旋回性が求められるラリー走行では、リアオーバーハングの長さは不利となる。勝つためには少しでもボディ全長は短く、慣性は小さいほうがよい。
ただ、次期セリカがヤリスのようなハッチバックで登場するとは考えにくい。リアオーバーハングの短いボディに、巨大なリアウイング装着がトレンドとなっているいま、2ドアクーペのセリカを競争力あるマシンに仕立てる技術的手立てはあるのか、ファンとしては非常に興味深い点だ。
それでもやはり2ドアクーペのラリーマシンのカッコよさは別格
2024年11月に北米ラスベガスで開催されたSEMAショー2024では、GR86の「ガワ(車体)」に、GRカローラのパワートレーン、駆動系等を載せたラリーマシンが出展されていた。
米国トヨタとチューニングショップ「エヴァーシブ モータースポーツ」が共同で進めた企画のひとつで、開発の様子が、フォトグラファーであるラリー・チェン氏のYouTubeチャンネルで公表されている。動画をみて、やはり2ドアクーペであるGR86をベースとしたラリーマシンのカッコよさは、空力的には不利だとしても、別格だと感じた。動画の中で、このプロジェクトは、セリカGT-FOURラリーカーへの敬意を表したものとしており、このことは、「かつてのセリカ=ラリー」のイメージは世界的にも根強いことの証明にもなったと思う。
はたして、次期セリカはどういった姿で登場するのか。続報が非常に楽しみだ!!
コメント
コメントの使い方新セリカにWRCイメージ引き摺らせるのは反対です
今や日本除く世界中でWRCと言えばトヨタでヤリスのイメージ。それ構築するのにどれだけの人と時間と資本掛かったか
せっかく作った生粋スポーツカーGRヤリスのブランドと4万人ものオーナーを傷つけることになる上、素ヤリスのイメージupにも貢献してるのに、それらと比較すれば圧倒的に販売数少なセリカの為に手放すなんて
セリカは低くて格好いいスペシャリティーで