■CVTが2ペダルスポーツの主役に躍り出る?
動力伝達に金属ベルトを使うCVTは、高トルクを発生するエンジンとは組み合わせられないとされてきた。
その常識は日産がCVTと3.5L V6を組み合わせたことで覆したが、それでも最大トルクが40㎏mを超えるエンジンに組み合わされるCVTは世になかった。
しかし、「今後の我が社の2ペダルミッションはCVT」と決めたスバルは、動力伝達に対応トルクの大きいチェーンを使うCVTを開発。チェーンの音対策なども苦心しながら、対応トルクも高め、ついに40.8kgmの最大トルクを持つレガシィの2L直噴ターボに搭載できるまでに熟成させた。
このCVTは次期WRX STIにも搭載される見込みだ。
●こだわり度=130
■矛盾するクルマの動きを技術で見事に解決!
手首の動きだけでタイヤが切れ、シャープに動いてくれるカートのハンドリングはとても楽しい。
しかし、市販車をカートのようなクイックなハンドリングとすると、向きが変わり過ぎて危険(特に高速域)といった副作用も出てしまう。
現行WRX STIの最終仕様となるtS タイプRAの開発陣はWRカー並みとなる11:1というステアリングギア比(クィックにタイヤが切れる)の採用を決断。
これだけでも凄いこだわりだが、前述した副作用を出さないため、リアのスタビリティを高めるなどの対応も行ない、全スピード域でWRカーのような楽しいハンドリングを実現した。瞬時の完売にも納得だ。
●こだわり度=110
【画像ギャラリー】MT、塗装、ステアリング、エンジン、GT-R…… もの作り王国日本・日本車のこだわり(2013年版)(13枚)画像ギャラリー■伏兵的な驚きを与えるスズキ
軽自動車で次々と燃費向上技術を市販化するスズキは、小型車でも7月に行なったスイフトの一部改良で、なんの前触れもなく二本のポート噴射用インジェクターを持つデュアルジェットエンジンを搭載してきた。
2本のインジェクターの役割は主に圧縮比を上げながらノッキングを抑えることで熱効率を向上させること。同時に減速エネルギーを無駄なく電力に変えるエネチャージとエアコンの補助をするエコクールも搭載し、JC08モード燃費はクラストップの26.4km/Lをマーク。スズキの燃費へのこだわりは凄い!
●こだわり度=130
(写真、内容はすべてベストカー本誌掲載時のものです)
【画像ギャラリー】MT、塗装、ステアリング、エンジン、GT-R…… もの作り王国日本・日本車のこだわり(2013年版)(13枚)画像ギャラリー
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