■ガソリン車にまだまだ愛着があるなら、乗り続けるべし
そしてなんといっても、ガソリン車ならではの排気音や振動、ニオイなどがたまらないという昔からのクルマ好きの人にとっては、EVは必要のないものだろう。
家族がEVを推してくる! という人もいるかもしれないが、その圧に負け、毎日を自分の好みとは違うクルマと過ごすことになるのは、やはり空しいものだ。
いっぽうで、経済産業省では、国内で新車販売される乗用車を2035年までに、ハイブリットEV(HEV)やFCEVを含めて100%EV化を実現するという目標を掲げ、東京都ではそれに先んじた2030年に脱ガソリン車を目指していることもあり、今後もEV化の流れが進んでいくことは間違いない。
国内でのガソリン車の利用を含む廃止を掲げる「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」では、2050年に自動車の生産、利用、廃棄を通じた CO2ゼロを目指すとしており、現状ではこのタイミングでガソリン車の利用自体も禁止されると考えられる。
とはいえ、裏を返せばまだ四半世紀はガソリン車に乗ることができるとも考えられるわけで、この目標に現実味があるのはまだまだ不透明であることも間違いない。
事実、2024年の1~9月における普通乗用車の販売シェアは1.32%と、ここまでは前年を下回っており、国内でのEVの普及も順調とは言い難く、脱ガソリンを大々的に掲げてきた欧米諸国も、ここ最近はトーンダウンし、目標を修正する可能性も出てきているからだ。
EVを取り巻く状況は、その高性能化や技術革新によって大きく変わってくる。
ガソリン車に未練があるのであれば、無理に流行を追わず、自分に合ったEVの「買い時」をもう少し待つのも賢い選択といえるだろう。
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