【販売帝国トヨタでも失敗!!】トヨタでも売ることが難しかったクルマ 5選


■ヴェロッサ(販売期間:2001~2004年)

 バブルが弾け、大きいことはいいことだ、の時代は終わった。が、ラグジュアリー装備を満載した、立派なアッパーミドルサルーンで育っていった人たちは、コストをケチったFFのセダンは毛嫌いしている。

 そこでトヨタが開発に乗り出したのは、マークIIのメカニズムを用いた小さな高級車だ。1998年、第1弾として「プログレ」を送り出した。これに続き2001年6月には「ブレビス」を発売している。

 プログレとブレビスは、ダンナ仕様のゴージャスなセダンだった。スポーティさは薄い。刺激的な走りを求めるならアルテッツァになるが、上質ムードは希薄。そこで走りの楽しさにこだわるFR党に向けて、上質なスポーツセダンを発信する。それがチェイサーの事実上の後継モデル、ヴェロッサだ。登場したのはブレビスより1カ月遅い7月である。

 開発テーマは「人の情感に訴える」クルマだから、デザインには強いこだわりを見せた。フロントマスクは個性的だし、インテリアもスポーティさがわかりやすいデザインだ。

 パワーユニットは、マークIIと同じ2Lと2.5Lの直列6気筒DOHCエンジンを用意している。2.5Lエンジンにはパワフルなターボ搭載車も設定した。また、限定仕様のスペチアーレVR25が積むのは、ヤマハチューンのターボエンジンだ。

 トヨタの意気込みが感じられるプレミアムスポーツセダンで、マークIIよりスポーティな味わいが強い。痛快な加速を見せたし、ハンドリングも正確だった。

 だが、目論見通りに売れたワケではない。2Lエンジン搭載車ばかりが売れたのである。3兄弟のなかではもっとも販売台数は低調で、4桁に届かない。ほかの兄弟は2007年まで販売が続けられた。が、ヴェロッサだけは2004年春に販売を打ち切った。わずか2年8カ月と短命だった。

 ちょっとしたボダンの掛け違いが、明暗を分けたのである。販売終了後はドリフトマシンとして珍重されたのだが……。

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