年末年始、帰省のために慣れない長距離運転をしたり、家族サービスをしてクタクタ。若い頃はひと晩眠ればOKだったのに、最近は疲れがまったく抜けない……。とはいえ、若い奴にはまだまだ負けたくないというおじさんたち必見の疲労回復テクニックをご紹介。
文/藤原鉄二、写真/写真AC、イラストAC
【画像ギャラリー】運転することがラクになる運転疲れ対策とは(13枚)画像ギャラリー■運転疲れがたまる5つの原因
運転疲れが抜けにくい原因は、いつも以上に疲労が蓄積していることが大きな原因。疲れの度合いを少なくすれば、当然、疲労回復スピードも速くなるのだ。
では、どんな要素が運転疲れを悪化させるのだろうか?
●運転姿勢が悪い
座席やハンドルの位置が体に合っていないと、背中や首、腰に負担がかかり、疲労感が増長する。
また、長時間同じ姿勢を保つことによって筋肉が硬くなって血の巡りが悪くなると、肉体疲労だけではなく、脳疲労も悪化し、集中力や判断力が欠如してしまう。
●精神的なストレス
運転中は休むことなくさまざまなことに注意を払う必要があり、それが長時間続くと脳がクタクタになってしまう。
実は、肉体的な疲れは取れても脳が疲れを感じていると、疲労感はダラダラと続くことになる。
また、渋滞や慣れない道での運転は通常よりもストレスがかかるため、帰省時や観光地への長距離ドライブ時には疲れがたまりやすい。
●運転中の休息不足
定期的に休憩をとらないと、体や脳がリフレッシュする時間がなく、疲れが蓄積する。
また、無理なスケジュールでの運転もNG。時間に追われる運転は、精神的なストレスも加わり、疲労感を悪化させる。
●睡眠不足
睡眠が十分でないと、判断力や反応速度が鈍り、よりいっそう疲労を感じやすくなる。
睡眠不足のまま運転をすると疲れが抜けないだけではなく、運転中に数秒から十数秒の短い睡眠状態に陥る「マイクロスリープ」または「瞬眠」と呼ばれる一瞬の居眠りが起きやすくなり、事故のリスクが高まる。
マイクロスリープは目を開けたままでも発生するので注意が必要だ。
●栄養不足と水分不足
空腹のまま運転を続けると、体がエネルギー切れを起こして疲労感が増すだけではなく、回復も遅くなってしまう。
また、水分が不足すると集中力や判断力が低下するため、運転中はこまめな水分補給を。
【画像ギャラリー】運転することがラクになる運転疲れ対策とは(13枚)画像ギャラリー■ぐっすり眠って疲れを取る7つのコツ
疲れ取りの最善策は「質の高い睡眠」。ここでは、翌朝には疲れがスッキリ取れる眠り方のコツをいくつか紹介する。
●快適な室温・湿度を維持する
寝室の環境整備は最も重要。「寒すぎず、暑すぎず、乾燥しすぎず」の環境が睡眠の質を高める必須条件。室温は18~22℃、湿度は40~60%が理想だ。エアコンや加湿器をうまく活用しよう。
●スマホやパソコンの画面は寝る1時間前から見ない
スマホやパソコンの画面から発せられるブルーライトは脳を刺激し、睡眠の質を高めるうえで欠かせない睡眠ホルモン(メラトニン)の分泌を妨げる。
特に、寝つきが悪い、すぐに目が覚めてしまう、いくら寝ても疲れが取れないと感じているような人は床につく1時間くらい前からスマホやパソコンの画面を見ないようにすることがベスト。
●床に就く直前には入浴しない
床につく1~2時間前に入浴する。就寝直前に入浴すると寝つきが悪くなるので避けよう。
●暗く、静かな空間で眠る
光や雑音があると眠りが浅くなってしまう。部屋は真っ暗に。加えて、遮光カーテンを使用したりして、できるだけ外部からの光が入らない環境を作ろう。
●快適に眠れる寝具を使う
体に合った枕とマットレスを使用しよう。
●寝だめはしない
毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きる。これで体内時計が整えることができる。週末や休日の寝だめは逆効果。体内時計の乱れを引き起こし、慢性疲労の原因となってしまう。
また、起床したらすぐにカーテンを開けて太陽の光を浴びることで体内時計が整い、疲れを感じにくく、日中に強い眠気に襲われたりしづらくなる。
●就寝の2時間前には夕食を終える
消化のために胃腸が動いている間に床についてしまうと、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなってしまう。
寝酒は寝つきが良くなるようなイメージがあるが、アルコールは眠りを浅くして睡眠の質を下げる大きな原因に。疲労感が強い場合はアルコールをグッと我慢して床につくのが正解だ。
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