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■液体水素エンジンがさらに進化!? ボイルオフガス活用に本格始動

2021年5月の富士24時間レースで始まった水素エンジンカローラの挑戦は2023年に液体水素となり、2025年も続く
2021年5月の富士24時間レースで始まった水素エンジンカローラの挑戦は2023年に液体水素となり、2025年も続く

 水素エンジンが本格普及する際の燃料は気体水素ではなく液体水素だといわれる。液体水素はマイナス253℃という条件付きだが体積が800分1のとなり、運搬や保管の面で圧倒的に有利だからだ。

 ただ液体水素にも課題はある。タンクの外からの自然入熱などでボイルオフガス(気化した水素)が生まれることは避けられないからだ。それならとボイルオフガスを、(1)燃料として再利用する (2)燃料電池のエネルギーに使い発電させる、という2つの活用ができないかとトヨタは考えた。

 (1)の場合はボイルオフガス自体が持つ圧力を使う自己増圧器で約2~4倍に増圧し、燃料としてエンジンに供給しようというもの。

 (2)は自己増圧器を使う工程でも一定程度ボイルオフガスが発生しており、そのボイルオフガスを小さな燃料電池(2.7kW)に送り、水素を化学反応させて発電しようというアイデアだ。

 発電した電力は液体水素ポンプ用のモーターなどの動力に使うことを想定している。使いきれなかったボイルオフガスは、従来と同様、触媒によって水蒸気に変換し、車外に安全に放出されるというから安心だ。

 スーパー耐久レースを走る液体水素エンジンカローラには来シーズンにも搭載され、実証が始まるはずだ。

【画像ギャラリー】2025年は「水素元年」となる!? 難問をひとつひとつ解決しながら前進するトヨタの水素エンジン開発(10枚)画像ギャラリー

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