納期が早まる!?　値引きを引き出せる!!?　今でも通用するクルマ購入時の「裏メニュー」【ベストカーアーカイブス2013】

　ベストカー本誌の過去記事から名企画・歴史的記事をご紹介する「ベストカーアーカイブ」。今回は2013年の企画「クルマの世界の裏メニュー」から、クルマ購入時の『裏メニュー』をプレイバック！ なおどれも10年以上も前の話ですので、ここで紹介されていたからと「できるんでしょ？」なんて突撃かますのはナシでお願いいたしますー!!（本稿は「ベストカー」2013年12月10日号に掲載した記事の再録版となります）

文：編集部／メイン写真：Phushutter@Adobestock

■納車待ち3カ月の人気車を「即納」にする“裏メニュー”はこれだ！

　ニューモデルが発売になり、人気が出ると受注が集中することで生産が追いつかないため納期が長引く。最近は発売の1カ月以上も前から予約受注をしたりするので余計に加速し、長期化する要因にもなっている。ただそれを早めて即納に持ち込む裏メニューもある。

　自動車メーカーは傘下の販売店に対して、ニューモデルの売れ筋のグレード、ボディカラー、メーカーオプションを想定して生産オーダーする。販売店はそれに基づき予約受注をして、納車の優先順位を決める。メーカーは販売店のオーダーに相当したモデル、グレード、カラーを生産し配車するわけだが、見込みどおり、売れるとはかぎらない。

　売れないグレードやボディカラーだと、在庫として残ってしまう。早く売らないと換金できず、販売店の収益が悪化するので、大幅値引きしてでもさばかなければならない。こうした車種を探すと3カ月待ちの人気車でも即納でしかも好条件で購入できる場合もある。

　それにはどうするか。ディーラーを可能なかぎり多く回り、お買い得な在庫を探すのがベスト。

　ホンダのフィットHVの場合、同じ地域に別法人のホンダカーズ店が多数あり、それぞれ別個にメーカーに見込み発注しているので、グレード、カラー、メーカーオプション装着による在庫格差がある。メーカー系の大型店、中小型の地場資本店といろいろあるので、多くを回るほど納期が早い人気車に巡り会える確率が高くなる。

　ダイハツのタントだと、正規の代理店と小規模な業販店が多数あり、どこで購入しても構わない。

　またユーザーに納める予定だったモデルが販売店の手違いでインテリアカラー、オプション装備を間違え、キャンセルになって長期在庫になってしまったりする。そのクルマを買えば即納も可能だ。量販車のほとんどはコンピュータで在庫管理しているので、状況はすぐにわかる。したがって可能なかぎり多くのディーラーを回り、買い得の在庫を探すのがベスト作戦だ。

　軽自動車やベーシックコンパクトカーで中古専業店が正規の販売店から新車を購入し、未使用車として展示場に並べて売るケースもある。

　ふつうに考えると納車が長引いている人気モデルだと台数稼ぎの未使用車にして売る必要はないのだが、販売店と中古業者は長い間のつき合いでニューモデルが発売になると、一定の台数を未使用車として仕入れ、売るといった商習慣がある。人気、不人気に関係なく流通しているのでこれを狙えば早く手に入れることが可能になる。また展示車の多くが3カ月程度で交換し、レンタカーに回すことも多いのでこれを狙うという手もある。

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