2013年11月、スズキのコンパクトカー2代目ソリオがマイナーチェンジを果たした。「スズキ グリーンテクノロジー」炸裂で燃費&力強い走りにさらに磨きをかけた2代目ソリオの魅力をプレイバック!(本稿は「ベストカー」2013年12月26日号に掲載した記事の再録版となります)
写真:平野 学
■デュアルジェットエンジン×エネチャージで魅力度MAX!
「ソリオって、使い勝手はいいんだけど走りがいまいち」
スズキ開発陣にユーザーからこうした声が数多く届いた。
ワゴンR+→ワゴンRソリオ→ソリオと車名変更を繰り返したソリオ。2011年に完全新開発プラットフォームを採用してガラリと生まれ変わった正真正銘のニューモデルとして現行の2代目が登場したが、前述のようなユーザーの声に応えてマイナーチェンジを敢行した。
全長3710mm、全幅1620mm、全高1765mmのボディに2450mmのホイールベースの“小さくて背の高いコンパクトカー”で、室内長2115mm、室内高1345mmを実現。
これ、このクラスとしてはトップクラスの広々室内で、高さ自慢の軽自動車スペーシアの1375mmにも迫る高さ。これほどの室内高を持ったコンパクトカーは意外とない。
■デュアルジェットにエネチャージで燃費も走りもグンと進化
今回のマイナーチェンジ最大のポイントは、7月にマイチェンを受けたスイフト同様、1.2Lデュアルジェットエンジンを搭載、さらにエネチャージを搭載したことにある。
この両方をフル搭載したFF車のJC08モード燃費は従来モデルの21.8km/Lから17%向上し25.4km/Lをマーク(アイドリングストップ付き)。
91psの最高出力、12.0kgmの最大トルクに変更はないが、最大トルク発生回転は4800回転から4400回転に引き下げられて、より低中速にシフトしたトルク特性となっていて、実用域でのドライバビリティ、加速性能は向上しているというから試乗が楽しみ。
デュアルジェットエンジンの内容はスイフトと同様で、圧縮比のアップによる効率の向上、デュアルインジェクションによる燃焼の安定、冷却性能向上、低フリクション化など。
エクステリアはフロントグリルの3本のLEDラインが特徴的。価格は売れ筋のX-DJEが164万6400円、バンディットDJEが177万7650円。
4WD車は全車デュアルジェットエンジンを搭載するもののエネチャージ搭載はなく、燃費向上は10%程度にとどまる。
いっぽうFF車にはデュアルジェットエンジン&エネチャージ非採用モデルも設定されており、「X」は13万1250円安い151万5150円。
■まとめ・スズキ 2代目ソリオの「ここが進化のポイント」!
・1.2Lデュアルジェットエンジン+エネチャージ採用で燃費と走りを改善
・JC08モード=25.4km/Lで100%減税対象
・LEDの3本ラインが新鮮なフロントグリル
・ブラック基調のスポーティムードのインパネ
・FF車にはDJEなしのグレードも設定する
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