ご先祖さまにあやかりたい!? [復活したけどビミョーだった]残念なクルマ

一度途切れたはずのその歴史が復活するも苦戦中!?「ホンダオデッセイ」

ご先祖さまの成功にあやかりたい!? [復活したけどビミョー]なクルマ
それまでの常識を覆す低ルーフスタイルのミニバンとして1994年に登場し、その後訪れるミニバンブームを牽引。当時業績が低迷していたホンダの危機を救うほどの大ヒットとなったのが初代オデッセイだ。乗用車ベースの走りの良さも、人気の秘密だった

 「クリエイティブ・ムーバー(生活創造車)」の第1弾として1994年に登場し、業績が低迷していた当時のホンダを救った救世主とまで言われるほどの人気となった初代「オデッセイ」。

 当時のミニバンにはなかった低ルーフの異色なスタイルや、FFだからこそ実現した低床化、セダンベースの走りの良さなどがヒットの要因とされ、初代モデルは1999年までのロングセラーに。

 その後もその名は受け継がれ、5代目モデルが2013年に誕生。狭山工場の閉鎖に伴い、2021年をもって国内での販売が終了した際は大きな話題となった。

 ところが2023年の春、ホンダは突如オデッセイの販売を再開することをアナウンス。その年の12月に再び国内市場へと投入されることとなった。

 販売が再開されたオデッセイは国内販売を停止した際の最終モデルであった5代目と同じではあるものの、中国で生産したものを改良して輸入するという形態がとられ、これはホンダ車としては初の試みに。

 歴代初の両側スライドドアを採用し、大柄になったボディを持つ5代目オデッセイだが、再登場した新モデルでは全車が「e:HEV」モデルとなるなど、時代に合わせた変更もなされた。

 いっぽうで、ベースとなっているモデル自体の古さや、従来のオデッセイファンには違和感のある内容からか販売のほうはイマイチの結果に。同クラスのライバルと比べても地味な印象は否めず、その人気は低迷している言わざるを得ない。

 名車の名前を残すためにも、初代オデッセイのようなインパクトのある次期新型の登場を期待したいものだ。

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不名誉なカタチで有名になった迷車をさらに超えた!?「三菱プラウディア」

 プラウディアに2代目があると聞いて、その姿を思い浮かべられる人は、なかなかなのクルマ通(?)ではないだろうか。

 韓国の自動車メーカー、ヒュンダイとの共同開発で生まれた初代プラウディアは、三菱の高級セダンとして長年親しまれてきたデボネアの後継として2000年に登場。

 高級車=FRという当時の常識を覆し、高級セダンでは珍しいFFを採用することで限りなくフラットに近いフロアを実現し、後部座席の快適性をより追求したモデルだった。

 また、4.5リッターV型8気筒DOHC32バルブエンジンを採用したグレードも用意され、他に類を見ないV8大排気量搭載のFF車としても知られている。

 ところが登場からわずか1年1カ月でその販売は終了。しかも総生産台数も1228台で、日本車史上もっとも短命なクルマとして、クルマ好きの記憶に残る“迷車”となってしまった。

 それから11年後の2012年、今度は日産のフーガをOEM供給として受けることでプラウディアの名が復活。2代目モデルとして登場することに。

 2代目プラウディアは仕様変更こそ行われなかったものの、その販売は2016年までの約4年間続き、悪い意味で歴史に名を残してしまった先代の記録を大きく更新。

 とはいえ総生産台数は初代の半分以下となる552台にとどまるビミョーな結果となってしまった。

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