2025年の現在、100年に一度の変革期と言われている自動車。そこで、今から10年後の2035年に、「10年前(つまり2025年)に買っておいてよかった」と思えるクルマを5台、渡辺陽一郎氏がチョイス。キーとなるのは「普遍的な」魅力だ!!
※本稿は2025年1月のものです
文:渡辺陽一郎/写真:ダイハツ、ホンダ、トヨタ、三菱、マツダ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2025年2月26日号
※日産 GT-Rは生産終了を発表しており、今回は選外とした
普遍的な魅力を持つ5台
筆頭はコペンだ。電動開閉式ハードトップを備えた軽自動車のクーペで運転感覚も楽しい。
この魅力は普遍的だが、2024年の1カ月平均販売台数は231台でタントの3%だ。2025年1月時点でも、衝突被害軽減ブレーキが採用されず、今後はホンダのS660のように廃止される可能性がある。存続しても10年後には自慢できる。
2位はシビックタイプRで、走行性能は前輪駆動車では最高峰だ。これは普遍的な魅力だが、今後の動向はわからない。
ホンダは電気自動車+燃料電池車の販売比率を、2030年に40%、2040年には100%にする目標を掲げ、シビックタイプRのようなモーターを使わない純粋なエンジン車を廃止する可能性も高い。そのため10年後には自慢できる。
3位はランドクルーザー70だ。1984年の登場から40年以上にわたりフルモデルチェンジしていない。悪路で立ち往生すると生命に危険が及ぶ地域では、「ランドクルーザー70でないと困る」という根強いニーズがあるため、70シリーズは作り続けられている。
ただし衝突被害軽減ブレーキは採用したが、サイド&カーテンエアバッグは備わらず、クルーズコントロールにも車間距離を自動制御する機能はない。ランドクルーザー70は10年後には終了している可能性があり、クラシックカー的な価値も生じて自慢できる。
4位はデリカD:5。発売から18年を経過するが、4WDの悪路走破力とクリーンディーゼルターボの搭載で人気が高い。後継車種に発展する可能性もあるが、ディーゼルは廃止されるだろう。現行型のディーゼルによる粘り強い駆動力を生かした悪路走破力は、10年後でも自慢できる。
5位はマツダ2のクリーンディーゼルターボ搭載車だ。マツダ2のディーゼルは2024年9月の段階で国内向けの生産終了がアナウンスされているが、コンパクトのディーゼルはやはり貴重。販売が終了する前に狙ってみるのもいいだろう。
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