N-BOX&スペーシア&タント3強に割って入れるのか? スーパーハイトワゴンの渾身作 eKスペース/デイズルークス発進!【ベストカーアーカイブス2014】

■室内の広さはクラストップ!

eKスペースの標準モデルのインパネ。アイボリーを基調とした暖色系の上質なインテリア。デイズルークスとの内装の差はエンブレムのみ
eKスペースの標準モデルのインパネ。アイボリーを基調とした暖色系の上質なインテリア。デイズルークスとの内装の差はエンブレムのみ
eKスペースカスタムはブラックの内装でシルバーの加飾が映える。ピアノブラックのタッチパネルもeKワゴンに引き続き採用
eKスペースカスタムはブラックの内装でシルバーの加飾が映える。ピアノブラックのタッチパネルもeKワゴンに引き続き採用

 インパネの意匠もeKワゴン&デイズと共通で、ピアノブラックを基調としたセンターパネルなど質感の高さは◎。

 そして「広さ命!」のスーパーハイトワゴン系のなかでも随一の室内空間を誇るのが、このeKワゴン&デイズルークスの大きな特徴。

 室内長の2235mmはタント、スペーシア、N-BOXを上回るクラストップの長さ。室内高も1400mmでN-BOXと並びトップだ。成人男性が座っても足もと、頭上ともに余裕の広々空間だ!

 さらにリアシートは260mmのロングスライド機構を備えていて、シートを前に出せば子どもが後席に座った時も手を伸ばして届く距離に近づく。ライバルのN-BOXにはリアシートのスライド機構はないので、この点は一歩リード!

後席を最後部にセットすれば、足を投げ出せるほどのレッグスペースが出現。260mmロングスライド機構をフルに使えばそのスライド量の大きさがわかる
後席を最後部にセットすれば、足を投げ出せるほどのレッグスペースが出現。260mmロングスライド機構をフルに使えばそのスライド量の大きさがわかる

 また、リアシートの頭上にはクラス初となるリヤサーキュレータを搭載。

 室内全体に空気を循環させ、リアシートの乗員も含めてみんなが快適な空間を作りあげる。さらにリアドアガラスを覆い、遮光してくれるロールサンシェードを採用。これは三菱の軽自動車初搭載の機能だ。

リヤシートに風を送るサーキュレータは軽自動車初の装備。エアコンの効果もいっそう高まる快適な装備だ
リヤシートに風を送るサーキュレータは軽自動車初の装備。エアコンの効果もいっそう高まる快適な装備だ
ロールサンシェード+UVカットガラスで夏場の紫外線対策もバッチリ!
ロールサンシェード+UVカットガラスで夏場の紫外線対策もバッチリ!

 リアドアはワンタッチで開閉可能な電動スライドドアを装備。片側だけでなく、両側ともワンタッチ電動スライドドアとなっているところも嬉しい。

 安全面では横滑り防止のアクティブスタビリティコントロール(ASC)、乗員や積載量に応じて後輪の制動力を調整してくれるEBD付きのABSも装備するが、衝突軽減ブレーキは非搭載。

 ライバルのタント、スペーシアには搭載されているだけに、ここは今後の課題。しかし、「必要な装備なので今後の導入を検討したい」と三菱の関係者は明言。追加導入の可能性は高い!

 価格はeKスペースが122万4300円~177万5000円で、デイズルークスは124万50円~185万2200円。この価格表は日産自慢のアラウンドビューモニターがほぼ全グレードに標準装備されていることが一因だろう。

 タント、N-BOX、スペーシアの強力ライバルに三菱・日産連合がガチンコ勝負を挑む!

ekスペース/デイズルークスとライバル車主要諸元 ★データはスペーシアGのレーダーブレーキ装着車
ekスペース/デイズルークスとライバル車主要諸元 ★データはスペーシアGのレーダーブレーキ装着車

【番外コラム】三菱と日産による発表会の“温度差”

eKカスタムと納まる三菱益子社長
eKカスタムと納まる三菱益子社長
デイズハイウェイスターと日産片桐副社長の一枚
デイズハイウェイスターと日産片桐副社長の一枚

 eKスペース、デイズルークスの発表は(2014年)2月13日。午前に日産が、午後から三菱がそれぞれの本社で行った。そこで三菱と日産に微妙な“温度差”を感じた。

 まず三菱は益子修代表取締役社長自らが出席。

「販売台数1万台を維持したい。PHEVのアウトランダー、クリーンディーゼルのデリカD:5、軽自動車のeKワゴンとeKスペース。この4車種で台数は維持できる」

 こう益子社長が語るように、eKスペースを基幹車種と位置づけるだけあって意気込みを感じるものだった。さらに今後のNMKVの展開についても「NMKVの第3弾は軽のEVか軽を使った海外向けの車種」とNMKVの次なる一手にも言及。発表会全体としては商品の説明や益子社長への質疑などに大半の時間が充てられた。

 対して日産はCEOのゴーン氏は出席せず、10人いる副社長のひとり片桐隆夫氏が出席。

 冒頭で片桐氏からの商品説明があった後、商品企画本部の越水朝子氏に現役主婦代表の“ママ記者”がデイズルークスについて質問するユニークな形式。ただ全体で質疑の時間も設けられず、開発を主導した三菱と比べると熱意の差のようなものを感じた。

(写真、内容はすべて『ベストカー』本誌掲載時のものですが、必要に応じて注釈等を加えている場合があります)

PR:【期間限定】ガソリンが6ヶ月最大7円/L引き ≫

PR:かんたん5分! 自動車保険を今すぐ見積もり ≫

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

新型MR2改めGRセリカの発売時期が決定!? GRスープラポスターもついてくるベストカー7.10号発売中

新型MR2改めGRセリカの発売時期が決定!? GRスープラポスターもついてくるベストカー7.10号発売中

ベストカー7.10号 特別定価590円 ちわ! 志が低すぎて15分で終わるミッションオイル交換に着手…