■エコタイヤの転がり抵抗はこんなにも差が出るのだ!
横浜ゴムの「ECOS ES31」は究極のエコタイヤというものではなく、どちらかといえばECO性能も引き上げた汎用タイヤという位置付け。とはいえタイヤグレーティングでは「A-c」を獲得している。
それでも、旧来製品のDNA ECOSと比較するとずいぶんと転がり抵抗を引き下げ、ウエットブレーキ性能を向上させている。
斜度8度のスロープからNレンジでクルマを転がすテストをすると、DNA ECOSが74.9m空走したのに対しES31に交換すると86.2mへと15%程度伸び、転がり抵抗の低さが空走距離にこれだけの影響を与えることを実証。
当然、これが燃費に影響してくるというわけだ。
■クルマのバッテリーの持久力ってどんなもの!?
ヘッドライトと車内灯を点灯したままで何時間バッテリーはもつのか? こんな実験を過去にベストカーでは、新品バッテリーを社用車のステージアに設置して行なっている。
ヘッドライトと車内灯を点灯して、そのまま放置したところ……。スタートから1時間後はまだまだ問題なし。3時間後になるとややライトが暗くなってきたようだが、キーをひねれば一発でエンジンは始動する。
しかし、それから1時間後、つまりテスト開始から4時間経過であっけなくヘッドライトの灯りは消えてしまった。ブースターケーブルでほかのクルマのバッテリーにつなげてみてもウンともスンともいわず、完全にバッテリーが死んだ状態になってしまったもよう。
なお、車内灯の点灯だけで何時間もつのか? も過去にテストしていて、こちらは9時間を経過してもエンジン始動することができた。
【番外コラム01】乗車人数で燃費はビックリするほど変化する!
車重が増えると燃費が悪化することは直観的に理解できるのだが、さて、どの程度の重量増加でどの程度の燃費悪化の影響が出るのだろう!?
小排気量、小パワー車のほうがより顕著に差が出るだろうと、パッソ1.3Lでテストした。一般道を30km程度走って車載燃費計の数字で確認するという手法。
結果は左の表のとおり。体重62kgのドライバー1名時は12.8km/Lだった実燃費が助手席に55kgのスタッフを乗せると12.2km/Lに悪化。さらに後席に90kgのちょっと重ためのスタッフが乗ると11.0km/Lとなり最後は4名乗車で走ると10.2km/Lまで燃費は悪化した。運転していても明らかに重たく、アクセルを踏み込む量が増えたからなぁ~。
【番外コラム02】クルマが水没した場合にドアや窓は開くのか?
JAFではクルマの水没時に、内側から窓やドアが開くのかを検証するテストを行なっている。果たして何cm沈んだ時点でドアや窓は開かなくなるのだろうか?
このテストは、セダンを2mの穴の中に置いて水位を上げていき、10cmごとに開閉できるかチェックするというもの。結果、運転席ドアは水深60cmまでは問題なく動いたが、70cmからは力が必要、ドアノブあたりの80cm以上は開きにくくなった。パワーウィンドウも水深90cmで作動せず。車内に留まらずに、早めの脱出が必要だ。
また、ミニバンをクレーンで吊り上げて水の中に沈めていくテストも行なっており、この結果は水深90cmで運転席ドアもスライドドアも開かなくなっている。
(写真、内容はすべて『ベストカー』本誌掲載時のものですが、必要に応じて注釈等を加えている場合があります)




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