「買うクルマがない」とか言われてるけどそんなことないよ…いま日産で買って嬉しい現行車3選

「買うクルマがない」とか言われてるけどそんなことないよ…いま日産で買って嬉しい現行車3選

 厳しい経営状況に直面している日産。2024年度は800億円の当期純損失となる見込みだという。第4四半期に確定する予定のリストラ費用約1,000億円が含まれてのことだというが、2023年度の当期純利益(見通し)が3900億円だったことを考えれば、かなり厳しい状況であることがわかる。2025年3月11日には、社長が交代することも発表された。

 こうなってしまった原因についてはさまざま指摘されているが、クルマに罪はなく、日産のクルマはいいクルマばかりだ。なかでも、いま買ってうれしい、日産の現行モデルを3つご紹介しよう。

文:立花義人、エムスリープロダクション/写真:NISSAN

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高級コンパクトカーを見事に成功させた!! 「ノートオーラ」

 まずご紹介したいのは、コンパクトカー「ノート」のプレミアムバージョンである「ノートオーラ」だ。ノートとの価格差が48万円以上もあるにもかかわらず、ノート全体の販売数のうち約4割を占めるなど、難しいといわれる高級コンパクトカーというコンセプトを見事に成功させたモデルだ。

 外観は精緻なパターンを配置したグリルや上質さを際立たせるディテールが印象的だし、シートには本革やツイード調素材、木目調パネルなど、見るからに高級感を感じさせるデザイン。これをe-POWERというパワートレインと組み合わせたことで、高級車に必要な「なめらかさ」や「静かさ」が付与されたのだ。

 第2世代のe-POWERは、パワフルな走りと経済性はもとより、エンジンの回転数を緻密にマネジメントすることで静粛性が大幅に向上している。大柄なボディでガソリンをまき散らしながら走るのが高級車という感覚は時代にそぐわない。新しいテクノロジーが新しい高級車の概念を形成し、それを具現化したのが「ノートオーラ」なのだ。ライバルのコンパクトカーではちょっと味わえない感覚が欲しいなら迷わず選びたいクルマだ。

2024年6月にマイナーチェンジしたノートオーラ。フロントマスクの印象がかなり変わったが、これまでのコンパクトカーにはない魅力を放っている
2024年6月にマイナーチェンジしたノートオーラ。フロントマスクの印象がかなり変わったが、これまでのコンパクトカーにはない魅力を放っている

いい意味でファミリーカーっぽくない「セレナ」

 また、ミドルクラスミニバンの「セレナ」も素晴らしい。ミドルクラスミニバンといえば、トヨタの「ノア」や「ヴォクシー」も人気だが、筆者はセレナ推し。先進的でスポーティなデザインは洗練されており、トヨタやホンダのライバルミニバンとは違った個性が感じられる。好みがあるとは思うが、ファミリーカーっぽくないスタイリッシュさが欲しいならセレナではないだろうか。

 セレナでも選ぶことができるe-POWERは、多人数乗車時でも滑らかで力強く、不快な振動も一切ない。セレナはまた、頭部の揺れを抑えるシート形状や、コントロールしやすいアクセル特性、カックンブレーキとならないブレーキ操作性、腹部への締め付けを軽減するシートベルトバックル、新車臭の低減など、クルマ酔いしにくい仕組みも取り入れており、ファミリーが多いミニバンユーザーの悩みの解決にも挑戦している。

 プロパイロットによる運転アシストも快適で、最上級グレードのルキシオン(税込484万円)に搭載の「プロパイロット2.0」では、高速道路でのハンズオフ機能(条件付き)も。長距離運転の負担を大きく軽減してくれるはずだ。

 筆者も数日間セレナe-POWERを試したが、ミニバンらしからぬハンドリング性能と静粛性、ユーティリティの充実度に驚いた。ガソリンエンジンモデル、もしくは他社のハイブリッドモデルからもぜひ乗り換えてもらいたいと思うほど素晴らしい出来だと思う。

現行型セレナ。e-POWERの走りはミニバンらしからぬ軽快な走りと静粛性が楽しむことができる
現行型セレナ。e-POWERの走りはミニバンらしからぬ軽快な走りと静粛性が楽しむことができる

次ページは : ぜひ高級セダンから乗り換えてほしい「エクストレイル」

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