検証その5:BEVになると後輪駆動が増える!?
最初に登場したBEVの三菱i-MiEVは後輪駆動だった。次に発売された日産リーフは前輪駆動だ。欧州勢も前輪駆動でスタートしたが、フォルクスワーゲンはID.4で後輪駆動に、ボルボも前輪駆動から後輪駆動に転換している。
バッテリーを床下に収納するBEVは設計自由度が高く、空間を効率よく利用できるのが強みだ。モーターはコンパクトだからリアに積んでも荷室は広い。
また、リアモーターは舵角を大きく取れ、ハンドリングもスポーティにできる。衝突安全性の点でも有利だ。コンパクトサイズのBEVにはリアモーターがいい。
●「BEVになると後輪駆動が増える」は……ホント!!
【画像ギャラリー】コレで解決!? 長い間心の片隅に引っかかっていた「BEVのウソ? ホント?」(20枚)画像ギャラリー検証その6:BEVは日頃の維持費が安い!?
バッテリー交換はベラボーな出費になるが、BEVの月々のメンテナンス費用はエンジン車より少なくてすむことが多い。構造がシンプルだからだ。ガソリンや軽油代と比べると電気代は安いし、オイル代もフィルター代もかからない。
また、回生ブレーキを使うことが多いから、ブレーキパッドの交換サイクルも長くできる。ただし、タイヤの消耗はちょっと早めだ。定期的な点検は必要で、メンテナンスフリーではないが、エンジン車よりも維持費は少し安くすむだろう。
●「BEVは日頃の維持費が安い」は……ホント!!
検証その7:日本はBEV後進国!?
日本は時代に先駆けてハイブリッド車を普及させ、CO2(二酸化炭素)の排出量を大幅に減らした。さらに日本車は燃費も良く、環境性能はピカイチだ。
ライフサイクルでカーボンニュートラルに取り組んでいるし、燃費がよく使い勝手もいいHV車に慣れているからBEV購入は先延ばししていた。
日本はBEV開発で出遅れたと言うのは的はずれである。だからこれはウソ。一気にEV路線に舵を切った欧州や中国とは違うのだ。
この先は日本も電動化(BEV化)に向かうから、電池の進化を見ながらHV開発の知見を活かし、一気に反撃に出ていくだろう。
●「日本はBEV後進国」は……ウソ!!
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