ベストカー冬の風物詩、おなじみ「雪上テスト」を行った。新井敏弘選手のドライブで、トヨタ ランドクルーザー250と、最新の電動4WD車3台の雪上での実力をチェック。ここでは最重要項目、雪上での制動テストをご覧いただこう!!
※本稿は2025年2月のものです
文:ベストカー編集部/写真:中里慎一郎、トヨタ、日産、ベストカー編集部
テストドライブ:新井敏弘
取材協力:群馬サイクルスポーツセンター
初出:『ベストカー』2025年3月10日号
安心して止まれるのはどれだ!?
雪道で最も重要な性能が「止まる」だ。もちろん雪道に限ったことではないのだが、特に雪道では「止まる」性能の差が顕著になる。テストは50km/hからのフル制動での停止距離を確認。
「アリアはABSの介入が早く、減速感が立ち上がらない印象。実際、停止距離も延びてしまいました。荷重移動でフロントサスがあまり沈まず、前輪に荷重がかからないのが要因。ABSの制御も粗かったです」と新井選手は解説。
アリアと対照的だったのがアウトランダー。
「ブレーキペダルを踏んだ瞬間にスッとフロントサスが沈んで前輪に荷重が乗ってくる。しっかりと雪面を押し付けるように掴むのでABSの介入も最小限で安定感があります」と。
「セレナはタイヤが細く外径も小さいため他のSUVと比べ接地面積が小さく車重のわりに制動距離を延ばしました。ランクルは車重が重いのによく止まり安心感が高いです。ペダルを踏んだ一瞬は空走感があるのですが、フロントの荷重が乗るとグググと減速し、ABSの介入も最小限です」とのこと。
●50km/hからのフル制動での停止距離
○日産 アリアNISMO
・1回目:23.1m
・2回目:21.1m
○三菱 アウトランダーPHEV
・1回目:17.2m
・2回目:21.5m
○日産 セレナe-4ORCE
・1回目:16.7m
・2回目:19.7m
○トヨタ ランドクルーザー250
・1回目:18.8m
・2回目:15.9m
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