クルマがすべった!! ぶつけた!! 絶対覚えとくべき[まさかの事態]の切り抜け方

急な大雪や積雪による立ち往生は、命に関わることも

滑った!! ぶつけた!! 知っておけばパニクらないクルマの[緊急事態]の対処法
突然の大雪でクルマが立ち往生してしまった場合、車内に逆流してきた排ガスによる一酸化炭素中毒にならないよう、マフラー周辺を定期的に雪かきする必要がある。車体全体が雪に覆われて車外に出ることが難しい場合はエンジンを切ろう

 この冬も何度かニュースとなり、雪国以外でも多くのクルマに影響を与えた急な大雪による積雪。

 先ほどの台風や大雨の時と同様、そうした悪天候が予想される日の運転はできれば避けたいが、どうしてもクルマでの外出が必要な場合は、冬用タイヤの装着やチェーンの準備など、万全の準備が欠かせない。

 もちろん雪道での走行は、急ハンドル、急発進、急加速、急ブレーキといった、スリップにつながる操作は避け、余裕をもった運転が必要だ。

 ただし、注意をしていても起こりうるのが、滑りやすい路面でタイヤが空転してしまい立ち往生してしまう、スタックといわれるトラブル。

 こうした場合は、まずタイヤをまっすぐの状態にして、アクセルを小刻みに踏みながら前進・バックを繰り返し、雪を踏み固めるようにして発進を試みる。

 スコップなどがある場合は、タイヤの前後の雪を取り除いたり、スコップがない場合はあらかじめ足で雪を踏み固めておくことも効果的。

 また、ヘルパーと呼ばれる緊急脱出用の樹脂製の板や、布などをタイヤと路面の間に噛ませるのも手だ。

 ただしアクセルを急に踏み込むと、タイヤに噛ませたモノが後方に飛び出す危険もあるため、慎重な操作が必要とされる。クルマを後ろから押している人がいる場合はなおさら気をつけたい。

 それでもクルマが動かないという場合はJAFをはじめとするロードサービスに助けを求めるこことなるが、大雪ともなればそうした救助にも時間がかかる。

 こうした車内で長時間救助待つ必要に迫られた場合に注意したいのが一酸化炭素中毒だ。

 雪が降り続いている場合は、車内への排ガスの逆流を防ぐためにマフラー周辺の雪を定期的に除雪することはもちろん、万一クルマ全体が雪に埋もれてしまった場合はエンジンを切ることが必要。

 雪には断熱効果があり、冷気を遮断してくれるため思いのほか温度は下がらないが、風下側の窓をほんの少しだけ開け、定期的な換気をすることを忘れないようにしたい。

 繰り返しにはなるが、近年は精度の高い予報により、大雪が降ることが前もってわかることが多い。こうした予報が出ている場合は予定を変更して、クルマでの外出はしないという選択肢も検討したいもの。

 そのうえでどうしても出かける必要がある場合は、立ち往生しても大丈夫なように、水や食料、防寒装備、大容量のモバイルバッテリー、除雪用の道具といった万全の準備を怠らないようにしておきたい。

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