クルマがすべった!! ぶつけた!! 絶対覚えとくべき[まさかの事態]の切り抜け方

突然襲ってくる運転中の体調不良は大事故の原因に

滑った!! ぶつけた!! 知っておけばパニクらないクルマの[緊急事態]の対処法
体調が思わしくないときや、長時間の連続運転は、大きな事故の原因になりかねない。ロングドライブの際は疲れを感じていなくても2~3時間ごとに長めに休憩をとり、体調に少しでも異変があればただちに停車しよう

 運転中の突然の体調不良は、誰にでも起こりうるトラブルではあるが、意識を失うようなことがあれば、大きな事故につながりかねない。

 食事や運動、医療機関での定期的な健康診断といった、日頃からの体調管理はもちろんだが、十分な睡眠をとり、眠気を伴う薬などの服用は控えるといった、クルマを運転する前の気遣いももちろん必要だ。

 とはいえ、どんなに気をつけていても急な体調不良は起こる可能性があるだけに、運転中気分がすぐれなかったり、操作がおぼつかなくなるなど少しでも不安を感じたら、症状が悪化する前にクルマを路肩に止め、様子を見るようにしたい。

 意識が朦朧としたり激痛を伴うなど運転の継続が難しいようなら、無理をせず119番へ通報するなど、救助を求めよう。

 クルマを止めることが困難な高速道路では、サービスエリアやパーキングエリアでの早めの休憩を心がけることも肝心。

 やむをえず高速道路や自動車専用道路などの路肩にクルマを止める場合には必ずハザードランプを点灯するとともに、道路管理者に速やかに連絡をとるようにしたい。

 またSAやPAでは、体調不良をはじめとするトラブル全般に対応してくれる総合窓口である「エリア・コンシェルジュ」が設置されていることもあるため、相談してみるのもいいだろう。

 ちなみに運転に支障がある体調不良を抱えたまま走り続けることは「過労運転等の禁止」に抵触する交通違反になることもありうる。

 罰則はかなり厳しく、違反点数25点に100万円以下の罰金刑、あるいは懲役刑が科され、前歴に関わらず一発免停となる。

 長時間運転をする場合はこまめな休憩と水分補給を忘れずに行い、同乗者を含めて体調の異常を感じたら、運転の継続は控え、大きな事故にならないうちの早めの対処をしたいものだ。。

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万一のクルマの水没に備えて「緊急脱出用ハンマー」は必携

 台風による大雨や近年増えてきている突然のゲリラ豪雨による被害は、毎年あとを絶たない。クルマの運転中、こうした大雨が原因で起こるトラブルといえば、アンダーパスなどでの水没だ。

 水がたまったアンダーパスやなどに気がつかず、そのまま進入すると、バンパーの破損などクルマを壊す原因になるだけでなく、吸気口やマフラーから雨水が侵入してエンジンが止まってしまい、最悪の場合車内に閉じ込められてしまうことも。

 車種によって異なるもののドアの半分くらい、おおよそ50cm以上の水深ともなれば、外側からの水圧が高まりドアを開けることが困難になると言われている。

 そのまま水かさが増え、クルマ全体が沈んでしまえば死亡事故にもつながるため、万一クルマが水没して動かなくなったら、一刻も早く脱出を!

 水深が浅くドアが開く場合はそのままドアから脱出するが、水圧によってドアが開かないのであれば、窓からの脱出を試みよう。まずは落ち着いてシートベルトを外し、水位が窓ガラスより低いこと確認。窓を開けてクルマの屋根へと上がるようにして車外へと脱出する。

 ただし、近年多くのクルマに採用されているパワーウィンドウの場合、浸水による電気トラブルで動かなくなる可能性がある。そんな時には、緊急脱出用ハンマーでガラスを割って脱出しよう。

 このような万一の事態に備えて緊急脱出用ハンマーは常備しておくことをお薦めする。

 また、ドアも窓も開かず緊急用のハンマーもないという最悪の状態の場合は、脱出の機会を焦らず待つ。車内へと水が浸入して外の水位との差が小さくなると、水圧の差が小さくなりドアが開けやすくなるからだ。

 このタイミングを逃すことなく、力の入る足を使うなどして、一気にドアを開けて脱出を図るようにしたい。

 そしてなんといっても、台風など大雨が降ることが予想される際は、クルマでの外出を控える、冠水した道路など、道と川や用水路との境目がわからず転落の可能性がある場所などには近づかないようにするのが、水没事故を未然に防ぐための心得といえるだろう。

 また、大雨による冠水や、土砂崩、落石などによる道路の崩壊や陥没といった異常を発見したら、道路緊急ダイヤルである「#9910」にすぐさま通報するようにしたい。

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