もともと良かった[GRカローラ]が大進化を遂げて日本に帰って来るのマジ!? 

もともと良かった[GRカローラ]が大進化を遂げて日本に帰って来るのマジ!? 

 2024年8月に北米で発表されていた改良型のトヨタ GRカローラ。およそ半年遅れで、ようやく日本でも登場した。GRヤリスと同様8AT(GR-DAT)を採用し、より「野性」をまといつつも扱いやすくなったGRカローラに迫ってみよう!!

※本稿は2025年2月のものです
文:ベストカー編集部/写真:トヨタ、Gazoo Racing
初出:『ベストカー』2025年3月26日号

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【画像ギャラリー】顔でわかる……コイツは走れるぜ!! 性能アップで顔付きまでワイルドになったトヨタ GRカローラ(24枚)画像ギャラリー

ついに日本登場の改良型GRカローラ

ようやく日本でも改良型が登場したトヨタ GRカローラ。フロントバンパーの変更で戦闘力アップを鮮明にした

 2024年8月に北米で発表されていた改良型のGRカローラがようやく日本でも手に入る(3月3日発売)。GRヤリスはいいけれど、奥さんと子どもがいて4枚ドアと後席の居住性は必須というクルマ好きおじさんたちは多いはず。

 GRヤリスと同様8AT(GR-DAT)を採用することで、奥さんへの稟議も通しやすくなるはずだ。とはいえ、今回のMCは8ATの追加だけではない。モリゾウさんから「GRカローラに欲しいのは野性味」と言われて鍛えられてきただけに、エンジンやサスペンション、ブレーキなど数々の改良が施された。

 性能面の説明の前に外観の変更について見ていこう。

 フロントマスクが少しいかつい印象になったのは、バンパーが変わったから。熱対策向上のためサブラジエターがメーカーオプションで運転席側に装着可能になった。

 またDATモデルにはATの熱対策として空冷式ATFクーラーを助手席側に標準装備したため、バンパーの左右外側の開口部が大きくなり、ワイルドな印象となった。

 空力面でもバンパーコーナーに「突起」を設け、流れるエアの剥離を制御する構造となっている。単純な意匠変更ではなく、あくまで性能向上にこだわった形状変更なのだ。

 エンジンスペックもGRヤリス同様最大トルクを37.7kgm/3000~5550rpmから40.8kgm/3250~4600rpmにアップ。これによりサーキットはもちろんワインディングの2速~3速の立ち上がり加速が大きく向上するはずだ。

8AT(GR-DAT)は6MTよりも速い!

変速スピードが速く学習性能も高いGR-DAT(8AT)を採用
変速スピードが速く学習性能も高いGR-DAT(8AT)を採用

 GRヤリスもそうだが、8AT(GR-DAT)は変速スピードと学習能力に優れ、サーキットなどでもプロドライバークラスでなければ、6MTよりも速いと言われる。

 富士スピードウェイの本コースでは2速から8速まで最適な変速をしてくれるといい、ステアリングとブレーキ操作に集中できることで、新たな運転の楽しさが見つけられるという。

 ちなみにサーキットではサーキットモードが利用可能だ。アンチラグ制御やスピードリミッターの上限引き上げ、ファン出力を最大化するクーリングファン、最適なシフトタイミングを表示してくれるシフトタイミングインジケーターなど、サーキットを思う存分楽しめる装備がうれしい。

 実際モリゾウさんも2025年のニュルブルクリンク24時間レースはこのGRヤリスの8ATで出場するというから、そのポテンシャルにも注目だ。

 走りの進化でいえば、前後のサスペンションのショックアブソーバーにリバウンドスプリングを装備したことに注目。これによってコーナリング時の車両の姿勢が安定し、内輪の接地荷重のバランスがよくなる。つまり、操縦安定性に大きく貢献するはずだ。

 またリアサスペンションのトレーリングアームの取り付けポイントを上にしたジオメトリー変更で加速時の沈み込みを抑制し、応答性の向上を図ったほか、Gセンサーを使ってABSの接地荷重をモニタリングすることで、安定したブレーキング性能を引き出している。

 価格はRZの6MTが568万円、GR-DATが598万円だ。MC前の6MTが525万円だったから43万円アップとなるが、これだけ大きな進化を遂げているとなれば充分納得できるだろう。

 ちなみに今回モリゾウエディションの設定はない。

 別記事ではGRカローラとGRヤリスの雪上比較試乗をお届けしている。

●トヨタ GRカローラのポイント
・GRヤリスに搭載済みの8AT(GR-DAT)採用モデルを追加。DAT車は冷却性能を大幅強化
・エンジントルクを37.7kgmから40.8kgmへ3.1kgmアップとし、加速性能を向上
・前後のショックアブソーバーにリバウンド側で作動するスプリングを内蔵し旋回性アップ
・サーキット走行時にアンチラグ制御やスピードリミッター解除可能なサーキットモードを設定

●トヨタ GRカローラRZ(6MT)
・全長:4410mm
・全幅:1850mm
・全高:1480mm
・ホイールベース:2640mm
・車重:1480kg(※GR-DATは1500kg)
・エンジン:直3DOHC+ターボ
・排気量:1618cc
・最高出力:304ps/6500rpm
・最大トルク:40.8kgm/3250~4600rpm
・トランスミッション:6MT(※GR-DATは8AT)
・サスペンション:ストラット/ダブルウィッシュボーン
・乗車定員:5人
・WLTCモード燃費:12.4km/L(※GR-DATは10.4km/L)
・価格:568万円 (※GR-DATは598万円)

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