かつて紙のベストカーに連載された『デザイン水かけ論』にて、2014年に惜しくも世を去った自動車評論家の前澤義雄氏とカーデザインについて対話していた清水草一氏。今あらためて清水氏が問う。「前澤さん……シンプル感ってナンですか?」。
※本稿は2025年2月のものです
文:清水草一/写真:三菱、マツダ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年3月26日号
クルマにおける「シンプル感」
シンプル感のあるデザインの代表例が箱型車だ。前澤さん曰く、「箱はただの箱じゃない。箱でもジワジワと情感を滲み出させることはできる」。その代表例が初代eKワゴン。
「あくまで道具、洗濯機や洗濯ばさみの類のデザインだが、ディテールはきちっとしている」と述べ、歴代最高に近い点数を付けた。
箱型以外でも、パネル面のラインや装飾物が少なく、すっきりしたデザインは「シンプル感が高い」とプラス評価される。
コメント
コメントの使い方現在も乗ってますが、大きな故障もなく、時たま高速道路も走行してますが気にせず乗れてます。現在の安全装備など付いてないですけど、車体が軽いので気持ちよく乗れてます。絶大にイー軽自動車だと思います。
19年弱乗ってました。
質実剛健という感じで良い車でしたね。
リアフェンダーがサビでボロボロにならなければ、もう少し乗っていたかったです。
祖父が、この初代のメリットを活かした2代目に乗っていましたが、デザイン、装備、安全性、耐久性、値段、全てが完璧でした。
この車ほど、全てが高いクオリティで、手頃な価格設定の車は、これ以降は出ていないですし、出ないのではないかなと思います。