「見た目だけじゃなくワゴンとしての機能性も追求」 ホンダ・アコードワゴン(4代目)

アコードワゴンといえば、逆輸入車として大ヒットした初代の存在は別格。当時の人気は驚異的で、一時は数カ月の納車待ちが出るほどだった。
ただ、2代目以降も販売好調だったものの初代ほどのヒットには至らず、徐々に人気を落としてアコードツアラーに改称した5代目を最後に消滅。
そんな中で再注目したいのが、2002年にモデルチェンジした4代目だ。
まず、大きく変わったのがエクステリアデザイン。「積める」と「走る」を表現したデザインは、時速300kmで急降下するハヤブサをイメージ。長く伸びやかなルーフと大胆にカットオフされたリアゲートは、これまでのアコードワゴンでは見られなかったフィニッシュである。
このスタイリングに加え、サスペンションはフロントこそセダンと同じながらリアはワゴン専用に開発され、ホイールベースも50mm長くなった。こうした設計により、低床フラットでクラストップを謳うラゲッジスペースを確保。
さらに、簡単に折りたたみできる新開発のワンモーションリアシートやパワーテールゲートの採用により、使い勝手を高めているのだ。
エンジンもセダンとはラインナップが異なり、全車2.4リッター直4のK24A。ただし2種類あり、200ps仕様はセダンと同じだが、細部が異なるワゴン専用の160ps仕様も搭載される。
このように、センターピラーから後方全てを専用設計とし、エンジンラインナップも変更するなど、4代目ワゴンはかなりの本気モード。改めて見直したい1台だ。
「ツインターボ+フルタイム4WDで武装した爆速ワゴン」 三菱・レグナム
1969年に初代がデビューし、長らく三菱の主力車種として活躍してきたギャラン。2005年に消滅するまでの間には派生車種なども登場したが、国内で最終型となった(フォルティスを除く)8代目発売の際には、シャシーを共有するワゴンモデルのレグナムが誕生した。
「プレステージスポーツワゴン」をコンセプトに開発されたレグナムは、ギャランの高い基本性能や先進技術、力強い走りのイメージを継承しつつ、ワゴンとして上質でゆとりある存在を目指した。
逆スラントノーズが特徴的なエクステリアは、走りのイメージとワゴンとしてのプレステージ感を両立し、シャープでダイナミックなシルエットを構築。
ギャランよりも全高を30mm高めてヘッドルームを拡大し、リアオーバーハングを50mm延長してラゲッジスペースを稼いでいる。
メカニズムはかなり強力だ。トップグレードのVR-4には2.5リッターV6ツインターボが搭載され、2リッターと2.5リッターのV6自然吸気エンジンも用意。量産車では世界初となる筒内噴射ガソリンエンジン(2リッター直4)も注目を浴びた(後にエンジンラインナップの変更あり)。
また、VR-4のフルタイム4WDシステムには、リアの左右のタイヤ間で駆動力を移動し、その差によって旋回性能を高めるAYC(アクティブ・ヨー・コントロール)も採用。ワゴン離れした走りは、ライバルのレガシィにも匹敵するものだった。
しかし、当初こそ販売好調だったがその後は伸び悩み、モデルチェンジすることなく2002年に生産終了となってしまったのだ。
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コメント
コメントの使い方レグナムはかなりレガシィを意識していた為に、前期と後期で好みが大きく分かれる車種ですね。
中身は本格派で、ファン層もついたからこそ、ギャランフォルティス・ラリーアートみたいな車も設定されていったんだと思います。
元気な頃の三菱が懐かしくなります。ラリー参戦もついに開始しましたし、今後の新型発表に期待してます。