「子供が乗っています」「赤ちゃんが乗っています」のカーサインは、日本でも多く見かけるようになりました。「赤ちゃんが乗っている?だからなに?」「ウザい」といった辛辣な意見も目立つこのカーサインを、つけるべきか悩む人は多いのでは。昨年春に子供が生まれてカーサインを付けてきた筆者の身に、1年間でどのようなことが起きたのかをお伝えしていきます。
文:佐々木 亘/画像:ホンダ・Adobe Stock(メイン=Mariya)
【画像ギャラリー】子育てにN-BOXは最強!! 広々室内にシンプルデザインが好評なN-BOXをギャラリーでチェック(19枚)画像ギャラリー子供を乗せるようになってから付けた方が良いかもと思い始める
元々、赤ちゃんが乗っていますサインの装着に否定的だった筆者。付けても付けなくても変わらないだろうと思っていたのですが、新生児期から子供をクルマに乗せている中で、いつもとは違う運転の仕方に、自分自身で気づくようになりました。
チャイルドシートに乗せてはいるものの、今にも崩れて壊れてしまいそうな我が子を守るため、運転はより慎重になります。段差を越える時には、ゆっくりと走って衝撃を少なくしたり、道の悪いところではスピードを落として走るようになったりします。走行スピードが1割ほど低下した印象を受けるとともに、後ろを走るクルマに急かされることが増えたように感じました。
そこで、テールゲートに「BABY ON BOARD」の切り文字だけを付けることにしたのです。これで他車に何かを配慮しろという気は無いものの、「衝撃を与えないようにゆっくり走ることがあるから、後ろを走る際にはお気を付けください」的な願いを込めての貼付。
貼ってすぐにカーサインの効果は実感しました。さすが日本、助け合いの精神がある国だなと改めて感じた次第です。
同じ気持ちでカーサインを付けていた人が優しい
大事な子供を乗せた運転は、想像以上に気を遣うもの。これを経験してきたであろう優しいドライバーからは、カーサインを付けてから多くのご加護を受けています。特に変わったのが、イケイケオラオラのイメージが強いチョイワル系ミニバンにお乗りの方々の運転でした。
カーサイン無しの頃は、真後ろにビッタビタに付かれて、煽りっぽいものを受けることが月に数回あったのですが、赤ちゃんが乗っていますサインを出すようになってから、後ろを走るミニバンの車間距離が如実に広くなったのです。
「お先にどうぞ」と追い越してもらってから、そのミニバンのリアゲートを見ると、ステッカーを剥がした跡や「子供が乗っています」のサインがあることが多く、赤ちゃんのいる中での運転を経験してきた先輩たちであることが分かりました。
パッシングやクラクションを鳴らされることは、日常的にほとんどないので、サインの有無で変化は感じませんでしたが、ルームミラーに映るミニバンの姿が、いつもよりも小さくなったというのが、サイン提示での効果です。
サインが原因?で煽られるのが増えた車種も
カーサインが100%の原因かどうかは分かりませんが、サインを付けてからというもの、スライドドアトール軽に煽られるケースが増えました。これは超意外。
避けて先に行かせると、そのトール軽の後ろにも「赤ちゃんが乗っています」が貼られているではありませんか。これが数件ではなく、数十件起きているのでこれはカーサインのせいなのかもしれないと考えてしまうことも。
結果としてミドルサイズセダンに、赤ちゃんサインを掲示したまま乗っていて感じたのは、従来までプレッシャーをかけられるケースの多かった大きなクルマからは優しさを感じ、逆にプレッシャーをかけられることのなかった小さなクルマから、要らぬプレッシャーをかけられる機会が増えたということです。
地方を走っていても、首都圏を走っていても、この傾向は変わりませんでした。
カーサインを付けていて良かったことも嫌な思いをしたこともありますが、全体的には良かった方が多かったかもしれません。子供が1歳になり、体も安定するようになってきたので、私はこれで赤ちゃんサインを取り外します。
子供が乗っていますサインは付ける必要が無いと思うので、今後カーサインを付ける予定はありません。
赤ちゃんが乗っていますサインを付けることを検討している方へお伝えしたいのは、このサインは免罪符ではないということ。ただ、赤ちゃん同乗ならではの神経を使った運転が増えるのであれば、貼っていた方がクルマの動きに対して周囲の理解が得やすいかもしれません。
個人的には、子供が1歳になるまでは付けておいていいのかなと思います。日本なら、まだカーサインを見て、前向きな理解をしてくれる方の優しさに触れる機会は多いでしょう。
サインを付ける側は「遠慮」しながら、サインを見た人は「配慮」しながら運転すれば、道路上でのギスギスは大きく減るはずです。日本の未来を創っていく子供を守るために、カーサインへの理解が深まってくれることを願っています。






















コメント
コメントの使い方乳児が救助されず事故車へ取り残された悲劇から赤ちゃんが乗ってますステッカーはできたというが実際のところこの事故は確認されていない。1985年頃にアメリカで煽り運転を減らす効果を期待して流行った。
勘違いから始まったとしても良いではないですか?そもそも譲り合って運転すれば交通事故も減るはずですし、神戸では高級車が軽トラに道を譲るとか、歩行者に挨拶して道を開ける。
オラオラ下品より、紳士的で余裕な運転でカッコイイって分からない人が居るんだね
先日前を走ってた車に「赤ちゃんを作っています」ってステッカーが貼ってあって爆笑してしまった
昔、夫婦と子供のと車に乗っている時に事故にあい
夫婦だけ救助され、子供は見落とされ救助されなかった。この悲劇を繰り返さない様にと万が一の時に子供を見落とされない為のステッカーです。
通常時に気遣ってのサインではありません。
ちなみにキッズインカーでは、クルマに子供が装備されてますになります。
正しくはオンボードです。
ステッカーの意味をはき違えてる
これはペットを乗せていますステッカーも、障害者マークも老人マークも同じこと。
事故や災害が起きたときに「子の車には○○が乗っています」と知らせることで優先的に救助してもらうためのもの。
あなたが今後キッズインカーなどのステッカーを貼らないのは自由だけど有事の際に大事なお子さんを守れないかもしれないことは念頭に置いて欲しい。
勘違いも甚だしい記事。「赤ちゃんが乗ってます」のステッカーは「赤ちゃん、子供が乗ってます。事故などの緊急事態には救出をお願いします。」が正しい意味です。赤ちゃんや子供は緊急事態時に自分で脱出できないからです。赤ちゃん、子供が乗ってるからと余計なノロノロ運転は必要ありません。赤ちゃん、子供が乗っていようがいまいが、普通に安全運転していれば良いのです。
この記事の通り、ステッカー貼っていても
荒い運転の人の多いこと。貼っている意味は何?と思う。
かわいいから貼ってみた。みたいな後続車には一見何かわからないステッカーもあり、
自己満足の世界なんだと思っています
好きにすれば良いが。
先ず車内の子供を揺さぶらないが、基本それも出来ないならガッチリチャイルドシートジュニアシートに座らせておくべきである。
他人に求める前に自分自身の運転操作やマナー道交法関心もたねばな。
昭和平成令和とだんだん運転操作ががさつになり、自分さえ良ければが増えた結果。
元々は事故とかの時にレスキューが来た時に赤ちゃんや子どもが載っているのでさきに助けてください
そう言う意味と聞きました
正しく理解して付けている人の方が少ないと思います
『だから何?』と思う人の気持ちも分かります
赤ちゃん子どもが乗ってるのだから少し迷惑かけても良いでしょ?と言う免罪符では無いと思います
最近は犬、猫が乗ってますとかも付けてる人居ますがもっと『だから何?』と思っています
笑
犬猫が乗って居ますステッカーの意味は運転手が家に帰ることが出来ない事態のときに誰かが家に残された喋れない家族に手を差し伸べてくれる人が現れることを期待して貼るのだそうです。
この記事書いてる人少し勘違いしてるけど、赤ちゃん載せてて気を使ってるから変な運転になりますっていうのをアピールするものでもないし周りに注意してくださいっていう初心者マークみたいなものではない。
後他の人が書いてるみたいに変なタイミングで追い越し車線に出て来たりする車の大概がそういうステッカー貼ってるから逆に貼ってるなら貼ってるなりに子供が乗ってることを意識して事故を起こさない運転を心がけて欲しい。